競輪
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2017/05/07 11:53
思い出のNHK杯
95年まで2000ｍのダービートライアルだったNHK杯には、80年代初頭まで皐月賞馬を含む有力馬が多数出走していた。当時は年明けからダービーまで5,6戦が標準で、有力馬がNHK杯をパスし、ダービーまで3,4戦しかしなくなるのはシービー、ルドルフ以降である。
78年の優勝馬インターグシケンはそんな中でもさらに数を使った一頭だった。
当時人気絶頂の具志堅用高にあやかった安直なネーミング（ちなみに同期、同馬主にはキョウエイヨーコーがいた）と、2歳時だけで9戦、3歳もNHK杯まで6戦してダービーが通算16戦目という「走る労働者」っぷりにどことなくチープ感が漂う同馬であるが、実力はまぎれもなく一級品だった。NHK杯も2着馬との差はわずかだったが完勝。だが肝心のダービーは馬体減が響いたのか6着だった。
秋のローテも「らしさ」抜群だった。見事サクラショウリに雪辱を果たし菊花賞をレースレコードで制覇も、次に選んだのが有馬記念ではなく阪神大賞典でしかも4着。さらに3000ｍを走ってから中11日で金杯（別定61�繊砲暴个堂�勝。ファンを驚かせた。
しかしインターグシケンの「我が道を行くローテ」もそこまでだった。金杯後脚部不安を発症し休養。その後関東に転厩し、グリーングラスが有終の美を飾った有馬記念に出走したが惨敗。また休養に入り、再びターフに姿を見せることはなかった。
名馬がレースをたくさん使うことには寛容、というよりもっと使うべきというのが持論の私だが、430�疎罎瞭映呂�ダービー前にNHK杯を使ったことと、阪神大賞典→金杯の「連闘」には当時から懐疑的だった。だが当時の専門紙、スポーツ紙に批判的な記事が載った記憶はない。陣営が使ってくる以上は成算ありという判断だったのか。
同期のサクラショウリや一世代下のカツラノハイセイコ、ホウヨウボーイらと古馬戦線でしのぎを削ってほしかった。好きな馬だっただけに非常に残念という思いしかない。
- トライ
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