135件のひとこと日記があります。
2017/06/18 08:36
備忘録(JRA最強馬候補その2)
(前項より続く)
6.ナリタブライアン
1991年生。21戦12勝。三冠、有馬記念
旧5歳秋以降敗戦を重ね随分イメージを悪くしたが、旧5歳の阪神大賞典までの強さは間違いなく史上最強馬候補にふさわしかった。その評価が敗戦で変わることはない
7.エルコンドルパサー
1995年生。11戦8勝。ジャパンC、サンクルー大賞
確かに3歳のJC以降一度も国内で走らぬまま引退したのはいただけないが、欧州に滞在して堂々主役を務め、ファンおよび関係者に初めて本気で「日本馬が凱旋門賞を勝てる」と認識させた事実は重い。単年の代表馬よりこちらへの選出のほうがふさわしい
8.テイエムオペラオー
1996年生。26戦14勝。皐月賞、天皇賞春2回、同秋、JC、有馬記念、宝塚記念
常軌を逸した2000年度の強さは表現不能。ゴールから逆算して走っているような「負けようのない強さ」か。相手関係による相対的強さで片づけてしまうのはあまりに失礼
9.ディープインパクト
2002年生。14戦12勝。三冠、天皇賞・春、ジャパンC、有馬記念、宝塚記念
引退から10年を経ても各種人気投票ではダントツの強さ。大衆のヒーローといえばハイセイコーやオグリキャップのような野武士下克上タイプと相場が決まっていたが、社台、SS、金子、池江、武豊と四拍子も五拍子も揃った超エリートがこれだけ愛されるのは、競馬が一般国民に浸透した証しだと信じたい
10.オルフェーヴル
2008年生。21戦12勝。三冠、有馬記念2回、宝塚記念
気性からポカも多かったが実力は同時代のライバル達より2枚は抜けていた。凱旋門賞を勝つ日本馬は現れるだろうが、凱旋門賞であんな負け方(2012年)ができるのは後にも先にもこの馬だけ。あの時ちゃんと勝たなかったせいで、日本馬はいまだに凱旋門賞の呪縛から逃れられない。そういう意味では罪作りな馬でもある
<別格>スピードシンボリ
1963年生。43戦17勝。天皇賞・春、有馬記念2回
最強馬候補としては負け過ぎで論外。しかし日本馬初の長期海外遠征に加え、3,4世代下のクラシックホース相手に有馬連覇という空前絶後の偉業は長く記憶にとどめておきたい
(以上)