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2017/07/26 02:20
諏訪三七氏とパスポート(その1)
ミルファームのネーミングセンスにはしばしばニヤリとさせられるのだが
「パスポート」
これはいけない。認めるわけにいかない。
パスポート(1960年生、牝)
父パールダイヴァー 母ヴェルーラ
39戦10勝(主な勝鞍:毎日杯、朝日CC、阪急杯、中京記念。桜花賞、オークス各2着、菊花賞、宝塚記念各3着、天皇賞・春4着)
1963年度啓衆社賞最優秀4歳牝馬
JRA賞になる前の最優秀4歳牝馬に選出され、古馬になってもメイズイ、グレートヨルカ、ヒカルポーラ、ヤマトキョウダイ、コウライオー、アサホコ、シンザンらと同じレースで鎬を削って上記の成績を残した女傑。これ以上の説明は不要だろう。現行ルールでは保護の対象になっていなくても、使用をためらってしかるべき馬名である。
パスポートの名前が早々に血統表から消えてしまっているのなら、使用されても我慢できないこともない。しかしパスポートの血はアンバープリマ〜ステージプリマ〜サイキカンパツ(現役の繁殖牝馬)と受け継がれ、「サイキカンパツの2016」の血統表には四代前にパスポートの名がある。今もしっかり生きている血統なのだ。
れっきとした表彰馬であり、今も血をつないでいる名牝と同じ名前を平気で申請するオーナー、それをやすやすと認めてしまう審査機関。以前から同じようなことを何度もぼやいているが、本当に何とかならないのだろうか。
私はもちろん初代パスポートの現役時代を知らないが、ここまで熱く語れるのには理由がある。それは私が買い始めた頃競馬ブック週報に掲載されていた「諏訪三七」氏の読み物にあった。
(以下は次回に…)