競輪
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2017/09/09 10:53
思い出のサファイヤステークス〜これが競馬だ！〜
私が競馬を見始めた頃、秋の阪神開幕週のメインといえば古馬オープンのマイル戦「サファイヤＳ」だった記憶がある。重賞ではないのでまともな記録も残っておらず、過去のレースが放映されることも動画サイトにアップされることもないが、覚えているだけでも
73年ヤマニンウエーブ怒涛の追い込み（結果的にニホンピロムーテー最後のレースともなった）
74年タニノチカラまさかの出遅れ
80年カツラノハイセイコ感動の復活
などビッグネームの意外な名場面名勝負があり好きなレースだった。それだけに番組から姿を消した時はさびしかったし、いつの間にか旧4歳牝馬限定重賞として復活した時には非常に違和感があった。
さて「これが競馬だ！」は80年サファイヤＳ当日の競馬ブックの見出しである。予想記事に先立つ前ふりから引用したものと思われる。
（以下引用）
久しぶりに「これが競馬だ」といえるようなレースにお目にかかれそうだ。芝がビッシリ生え揃った馬場にスピード自慢が集まった。パンパンの良馬場は望めないが、小倉のドロンコ戦とは違うスピード競馬は確実。考えるだけで胸がワクワクする。
（以上引用終わり）
予想のプロがなんでそこまで興奮するのか。それにはこの年の夏の小倉が記録的な長雨にたたられて極悪馬場でのスピード感皆無のレースに終始し、ファンも関係者も秋の開催を心待ちにしていたという背景があった。当時のファンは見出しを見て「なんと大げさな」と苦笑いしたあと「気持ちはわかる」とうなずいたに違いない。
出走馬は以下のとおり。確かに秋の大レースをにらむなかなかの好メンバーだった。
1980年9月7日 5回阪神2日目10R サファイヤステークス 15:50発走 4才以上オープン・別定
��レッドルーラー 56安田隆
��サルノヒーロ 56田原
��ラフオンテース 53岩元
��ニチドウアラシ 56村本
��サンライダー 56柴田利
��ハシクランツ 57柴田光
��シルクスキー 54加用
��カツラノハイセイコ57河内
レースはニチドウアラシの完勝に終わったが、主役はカツラノハイセイコだった。カツラノハイセイコは約1年ぶりの実戦の上追い切りもバタバタで「叩いてから」が一致した見方であり6番人気に甘んじたが、実戦で一変し、直線一完歩ごとにニチドウアラシに迫った。ダービー馬の復活にファンは驚くと同時に大歓声を送り、翌日のスポーツ紙はその様子を「仁川のスタンドが揺れた」と表現した。
ちなみにこの日、後にカツラノハイセイコとの間にユウミロクを産むリュウアコンバットが2Rに出走していた。
いよいよ秋競馬開幕。今年はどんなドラマを見せてくれるのだろうか。
- ヤマニンウエーブ
- ニホンピロムーテー
- タニノチカラ
- カツラノハイセイコ
- レッドルーラー
- サルノヒーロ
- ラフオンテース
- ニチドウアラシ
- サンライダー
- ハシクランツ
- シルクスキー
- ユウミロク
- リュウ
