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2017/09/24 09:48

ホクトボーイとムーンライトハンデ

先日取り上げたサファイヤSは現在行われていないが、オールドファンとしては秋の阪神開催で野分特別新涼特別、仲秋S、夕月特別など季節を感じさせるレース名が70年代から変わらず使われているのがうれしい。本日行われるムーンライトハンデもその一つ。

ムーンライトHといえば「1日だけのレコードホルダー」として語り継がれる76年を忘れることはできない。
この悲喜劇の主役はホクトボーイ。デビュー前から高評価を受けながら春はクラシック戦線に乗れなかったが、秋を迎え、サファイヤS(76年から79年まで条件戦だった)を叩いて出走したのが当時神戸新聞杯の前日に行われていたムーンライトHだった。
そこで叩き出したタイムが1分59秒9。ロングホークが前年の朝日CCでマークした2分00秒3を上回るコースレコードであり、シルバーランドの日本レコードタイという当時としては破格の好時計だった。

関西ナショナリストたる私は狂喜した。テンポイント一色で始まったクラシック戦線も、終わってみればトウショウボーイクライムカイザーと関東馬の独壇場。頼みのテンポイントもダービーで骨折し「菊花賞も馬場を貸すだけか…」と夢も希望もない状況に救世主があらわれたのだから当然である。「関東2強何するものぞ。関西にホクトボーイあり!」

…その翌日何が起こったかは改めて書くまでもないだろう。かくして関西ナショナリストは再び奈落の底に突き落とされたのだった。

ホクトボーイは菊花賞で大敗するが、その後着実に力をつけ翌年の天皇賞・秋ではトウショウボーイグリーングラスをまとめて差し切ってタイトルを獲得。「1日だけのレコードホルダー」ではなく、天皇賞馬として名を残すこととなった。

今年は菊を目指す3歳馬の姿がないのが残念だが、重賞、オープン以外ではレース名を聞くだけで施行時期や条件が即座に思い浮かぶ数少ないレースだけに「秋の阪神芝2000m準オープン」のムーンライトHはこれからも続いてほしいと願うばかりである。

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