競輪
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2018/03/25 09:43
馬名プロファイル
今年も本格的G�汽掘璽坤鵑�やってきたが、柳瀬尚紀氏の死去に伴う「馬名プロファイル」の終了以来、G�掬�日のレープロから馬名の由来を紹介するページが消えて久しい。あれは柳瀬氏の「連載」であって、レープロに「由来の紹介」は必須ではないというのがJRAの見解なのだろう。
改めて柳瀬氏の記述を思い返してみると「冠名＋父の名前の一部」というような馬名でも「連想力＋文章力」で読者の興味を誘おうとする姿勢は一貫していた（正直アナグラムのしつこさに辟易していた部分はあるが）。毎回「この馬名をどう料理するのか」が本当に楽しみだった。
例えば当日記ではお馴染みの「ラビットラン」を柳瀬氏ならどうプロファイルしただろう。文学者としてJohn Updikeの「Rabbit,Run」には当然言及しただろうし、「ウサギ」という言葉の持つ意味についても蘊蓄を傾けてくれたに違いない。読みたかった。
また氏はJames Joyceの「Finnegans Wake」や「Ulysses」の日本語訳という難業に挑んだが（「Ulysses」は未完）、くしくも同名の馬がJCの招待馬候補にあがっていた。もし来日していたらどう扱ってくれただろうか。
現在、在籍全馬の馬名の由来はJRAのHPで見ることができる。だがそれはほとんどが単語の意味を記載しているだけの無味乾燥なもので、馬主の「馬名に込めた思い」も、その単語がなぜ馬名に使われているのかもまったく考慮されていないように見える。
競走馬の馬名は、馬主の趣味がわかってニヤリとしたり、それをきっかけにして新たな知識を得たり、ファンの競馬の楽しみ方を拡げる有用なツールである（少なくとも私はそう考える）。非常にもったいないと言わざるを得ない。
出でよ、第二のプロファイラー。私は若き文学者が「私こそ新時代のプロファイラーだ」と名乗りを上げるのを待っている。
- ラビットラン
- James
- Finnegans Wake
- Ulysses
