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2016/03/08 20:12

弥生賞観戦記

弥生賞は前の週まで「マカヒキ-リオンの馬連1点」と思っていた。
当該週になり勉強をしていると「資金3分割マカヒキ単・馬単・馬連」と気持ちが動いた。若駒Sの追い込み、全身を伸ばすフォーム、滞空時間の長さに衝撃を受けたからだ。
だが週末が近づくと今度はリオンの印象が強まった。リオンの良さは、抽象的だが、その「ひたむきさ」だ。

週末の関東の天気予報が雨だったこともあり、当初観戦の気持ちはなかったのだけれど、だんだんこの1戦が歴史的な1戦の気がして、そこに立ち合いたくなった。
金曜の夕方高速バス・ホテルを予約、日曜の朝7:05新潟から東京に向かった。
お茶の水のホテルに荷物を預け、総武線で下総中山へ。中山競馬場へのアクセスの中で、下総中山からというのは今ではマイナーだろう。

もうずいぶん昔になってしまったが、自分は上京して最初の1年を受験生として下総中山で過ごした。下宿のお母さんに「勉強ばかりしていないで競馬場でも散歩してきたら」と言われ、勿論平日のことだが、どこの門にたどり着いた定かでないが、「門が閉まってました」と帰った記憶がある。

その下総中山から歩くルートはいくつかある。菜の花畑の中の道など風情があったが、今はもう住宅地になっているだろう。
自分のルートは駅前からまっすぐ京成線の踏切をこえて、中山法華経寺の参道を行く。そのまま境内に入り茶店の尽きる所から右の道に出て道なりに進む。少しで古い商店街に出る。懐かしの若宮商店街だ。
道の左に、かっては山崎製パンの工場があり、付属の直売店で売っていたケーキの端の切り落としが貧乏な受験生を助けてくれた。もう工場はなく、直売店の辺りにはお洒落なパン屋さんがあった。

その若宮商店街の尽きるところで右折すると、馬運車の駐車場の外側の道になり競馬場の正門はすぐなのである。

弥生賞のパドックに早めに立ち馬を待つ。
2頭が抜けているのは分かっているので、ひたすら2頭の内面を感じ取るように集中する。今日のこのレースではない・・・いつか必ず役に立つ。結局のところ、どんなスポーツでも、高みに上がる資格は個の精神性にあるのだから。

レースが近づき暗さを増した馬場だが、馬たちが出てくるとその周囲が明るく見える。
その直線走路に一層輝きをまして馬たちが帰ってきた。
全ての馬が現状の精一杯を表現してくれた。
2頭にはこれからどんな戦いが待っているのだろう。

馬券は馬連10-11のスイチ120,000で勝負。プラス144,000だった。
帰途若宮町のパン屋でパンを買った。おいしかった。

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