混戦を制したマリアライトが新女王に！

エリザベス女王杯2:14.9(60.7-12.8-61.4)
12.7-11.0-12.4-12.4-12.2-12.8-12.7-12.4-12.0-12.6-11.7

ハイペースに見えますがラスト2Fまでは大逃げに出たウインリバティが刻んだラップなのでわかりにくいですね。離れた2番手リラヴァティも後続をかなり離していて、3番手フーラブライドの1000m通過はウインリバティから2秒近く遅い。後ろの馬群はおそらくかなりのスローでしょう。残り800〜400くらいで前との差を詰めてきているので、仕掛け遅めの瞬発力勝負だったと思われます。

マリアライトも仕掛けは遅いくらいだと思うんですが、各馬が動かない中で結果的に出し抜くような形で早めに抜け出して押し切りました。今回本命にしていたんですが、蛯名Jの仕掛けるタイミングがバッチリ嵌ったという感じでラッキーな勝利だったという印象が強いですね。本来こういう瞬発力勝負では条件戦でもキレ負けしていたくらいなので、これに押し切られたのは後続の仕掛けが遅かったことが原因でしょう。もっと全体的に流れて仕掛けも早い消耗戦になっていたら、この馬はより力を発揮できていたであろうと考えています。そういうペースを想定して本命にしたのでね。この後どこに向かうかはわかりませんが、有馬記念に出走するとしたらゴールドシップとセットで買いたいと思える馬ですね。

ヌーヴォレコルトの岩田Jもマリアライトと同じかやや早いタイミングで仕掛けていて、最後は脚が鈍っているのでまあこの馬の力は出し切っているかなと。18番枠で下げざるを得なかったし、一番外を回って直線入口でノボリディアーナと接触したのも影響があったのかもしれません。それでも使える脚が短いのは間違いないので、オールカマーや中山記念の時のようにインをついて何ぼの馬だと思いますね。岩田Jとの相性はいいと思いますが、今後もあまり人気で軸にしたいとは思えないかな。

マリアライト本命にしながらタッチングスピーチが抜けて三連複取りこぼしました(笑)。能力的に足りんだろうなと考えていたんですが普通に強いですね。見誤りました。直線で進路をなかなか確保できず、前が開いてもエンジンの掛かりが良くない感じでしたが、徐々にスピードに乗ってくると最後は目を見張るような追い込み。今回はゴチャゴチャしたポジションで直線を迎えてしまったことが大きいです。スムーズなら普通に突き抜けていたと思いますね。乗り難しい馬なんだとは思いますが、秋華賞を見直してもなんとなくルメールJとは手が合ってないような気がしますね。