チャンピオンズＣも牝馬！サンビスタがデムーロに導かれＶ！

チャンピオンズＣ1:50.4(35.5-37.9)
12.5-10.7-12.3-12.5-12.2-12.3-12.5-12.5-12.9

コパノリッキーがハナをすんなり奪いましたが後続も息を入れさせることのない厳しい流れ。コーナーでも緩んでいないので外を回った馬にはかなり苦しいレースになったと思います。その証拠に上位4頭は全てコーナーでラチ沿いを立ち回っていた馬でした。

サンビスタは飛ばす先行グループの後ろ辺りの最内を追走。直線で外に持ち出し追い出されるとあっという間に突き抜けての完勝でした。自分も全くのノーマークでしたがうまく最内で立ち回ったとはいえ12番人気とは思えない強い勝ちっぷりでしたね。これまではペースが緩んだ時の方が強い勝ち方をしていて、むしろペースが上がってしまうとやや甘さを見せて2着3着ということが多かった馬なんですよね。同じように内を立ち回ったノンコノユメ、サウンドトゥルー辺りを凌いだわけですから馬が本格化して変わったと見るのが自然でしょう。これまでのイメージは払拭して次走以降に生かしたいところですが、引退して繁殖入り？という話も。

ノンコノユメはうまくゲートを出るもいつものように無理せず下げて後ろから2、3番目の位置取り。コーナーも最内を回って直線も最内ニホンピロアワーズがポッカリと空けた進路を突いてジリジリと伸びてくるもサンビスタの脚色には及ばず2着でした。ハイペースな展開もルメールJの好騎乗も完全に嵌ったと思うんですが、これまでのような鋭い切れ味は見られませんでしたね。ＪＤＤがハイペースで強い勝ち方だったのでレース前にペース不問の馬と書いたんですが、そのときは3歳限定戦で今回は古馬相手でメンバーも強化されたことで、強かったのは確かなんですが、消耗戦でのこの馬の限界を見たかなといった印象ですね。ただ瞬発力戦では前走で規格外のレースをしたようにまだ底を見せていないと思うので次走以降も人気でも軽視は禁物かな。

サウンドトゥルーはゲートは出ましたが相変わらず出脚がつかずノンコノユメよりも後ろから。道中は最内を立ち回るも直線は大外に持ち出して最後猛然と追い込んでくるも3着でした。直線で進路を作るのに手間取った感はありますが、レースの流れとしてはこの馬の最も得意とするラスト1Fで落ち込む消耗戦で、道中の立ち回りも含めて展開が嵌ったかなという感じ。近走の馬柱を見ると安定感のある馬のように見えるんですが、ここ4走は全てこの馬得意の消耗戦で、ゲートの拙さや出脚の悪さから、アハルテケＳや平安Ｓのように道中緩んでしまうとまだまだ危うい面も多い馬だと思っています。


今回コパノリッキーとホッコータルマエにはかなり厳しいレースになってしまったかなという印象。コパノリッキーは後ろから突かれてほとんど息を入れさせてもらえなかったし、ホッコータルマエに至っては緩んでいないコーナーで外から強引に動いていくというかなり力が抜けていないと勝ちきれないような競馬をしてしまいましたからね。この2頭はまだ見限らない方がいいと思います。世代交代というにはまだ早い年齢ですからね。