未だ底見せず！ゴールドアクターが4連勝でグランプリ制覇！

有馬記念2:33.0
7.0-11.7-12.2-12.5-12.7-12.8-12.6-12.6-12.0-11.9-11.5-11.3-12.2

3歳馬2頭がペースをコントロールして昨年ほどではないものの超スロー。残り10のハロン棒で最後方にいたゴールドシップが動いていったことでペースが動いて、徐々に加速していくロングスパート戦になりました。ギアチェンジはさほど求められないラップで、徐々にエンジンを掛けていって長く脚を使うことが出来て、最高速度の速い馬に向くレースだったといえるでしょう。戦前今のシップにはレースラップを壊すような力はもう無いと書きましたが、自分の想定ラップは見事シップに壊されましたね(笑)。

ゴールドアクターはスローで逃げるキタサンブラックの後ろのポケットを確保する最高のポジショニングだったと思います。4角でリアファルが一気に失速したことでスペースができて、すんなりマリアライトの外に持ち出すことが出来たのも良かった。吉田隼Jの好騎乗とペースや展開といった運も味方した勝利だったかなと。とはいえ決して馬が弱いという意味ではなく、菊花賞3着のときは今回のように後半にかけて徐々に加速していくラップでサウンズオブアースにしぶとく食らいついていたわけだし、こういうラップなら最上位であったことは間違いないでしょう。エンジンの掛かりが遅いので秋天のようにギアチェンジを求められる展開なら危ういという意見はレース後も変わりませんが。

サウンズオブアースはその菊花賞の2着馬で、リアファルの失速によってアクターとは逆にスペースをなくして追い出しが遅れてしまったことが今回逆転してしまった要因かなと。この馬も徐々にエンジンがかかっていくタイプで、レースのラップ自体はこの馬にマッチしていた。最近は京都大賞典の結果を見てもわかるように、ギアチェンジを要する瞬発力戦でもそれなりにやれているので、今後も大きく崩れることは少ないんじゃなかろうかと思っています。気は早いですが来年の春天の軸候補として期待しています。まあ今年の春天でも軸にして痛い目にあったんですがね(笑)。

キタサンブラックはその卓越したギアチェンジで後続を出し抜くタイプの先行馬なので、今回のように後ろが徐々にスピードに乗せてくる展開では厳しい。シップやマリアライトにプレッシャーをかけられて突かれたことでペースを引き上げざるを得なくなって、本来の形に持ち込むことは出来ませんでした。それで粘りこんで3着なら十分力は示したと言えます。ハイレベル世代といわれた3歳勢の意地は見せました。サブちゃんが熱唱するに値するパフォーマンスだったと思います。


マリアライトも中長距離のロンスパ戦で結果を残してきた馬なので、12番人気4着という結果も個人的には驚きはないです。

ラブリーデイはもう少しレースの仕掛けどころが遅くなっていればなという感じ。脚の使える長さという点では既に底を見せている。


自分の本命馬リアファルは残念ながらレース中に故障を発生した模様。一応命に別状は無いようですが大事に至らないことを祈ります。


ゴールドシップにはただただお疲れ様でしたと言いたいです。最後もシップらしいレースを見ることができて良かった。数年後シップに似た白い馬がターフを走る姿を楽しみに待っています。