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2018/07/18 21:58
7月21日の中京5Rについての雑感
このレースは血統好きな私的には注目に値する、面白いレースだ。
まずはドラウプニルとエレヴァルアスール。両方とも父がルーラーシップというだけでなく、母父が非ノーザンダンサーのSS系で作られている。これはルーラーシップがノーザンダンサーが濃い血統のため、牝系にはノーザンダンサーが薄い配合をすることがセオリーになるからだ。つまるところ、この2頭は同じような教科書的な配合ということになる。
問題は、どちらが好配合かだ
個人的な結論としては、エレヴァルアスールの方が打率が高い配合としたい。
好配合の基準として、エアグルーヴを軸にして考えた。そもそもエアグルーヴとはSelenaを現代に受け継ぐ名馬であり、ダービー卿を日本に伝えていると思っている。(4代母Feather Ballの配合がSeleneを強化している)
そのため、ナスルーラやハイペリオンの塊であるトニービンで凝縮された配合となり、ルーラーシップもその性質を受け継いだ。
ところがさすがに欧州を重ねすぎたのか、ルーラーシップの産駒にはSeleneを持っていながらアメリカ血統が程々に入る牝馬でないかと思っている。割合的には5:5的な。
しかしアメリカ血統もどれでもいいわけではない。具体的には、War AdmiralやBull Dog、Blue Larkspurが強すぎるとうまくいかない気がする。
Tom FoolやDamascus、Danzigがうまくいきやすく、理由としてSelenaをハイペリオン以外からも入れられる部分だと考えている。DamascusにはPharamond=Sickleがあり、Tom FoolはPharamondが父系にある(St. Simonのクロスも有力)。Danzigは牝系にもハイペリオン×PharamondでSeleneの強いクロスがある。
この基準で考えると、両方好配合だと思うが、エレヴァルアスールの方が良いバランスでアメリカ血統が入っていると思うのだ。
母母リメインフォレストもノーザンダンサー3×3に母母母リメインラブにはPolynesianが3本、Tom Foolが2本入る。また、フジキセキ経由でPretty Polly=Mirandaが発生することも見逃せない。ダイナカールを作り上げたこの牝馬を継続クロスできることは確実なプラスだ。
もっとも、ウインドインハーヘアもこのクロスがあるが、米血が少ないことを懸念している。しかし、良血ということもあり大爆発する可能性があるとも思う。ぜひレースで馬の出来を確認したい。
デムーロ騎乗のバニュルスも教科書的な配合で、上2頭と同じ考え方の配合。ただしロードカナロアはスピードを伝えるのでパワーや頑強さを母から補完しなくてはならない。そのため、母系はダート馬でもいいくらいだと思っている。母父シンボリクリスエスは良いと思うが、母母父SSにボトムラインはナスキロかナスペリオン的配合というのは少し緩すぎる可能性もある。評判馬だが確勝級というには危険とも思う。
面白いのはマイサンシャインで、母はフリオーソの全兄妹。父はゴールドアリュールで、まるで「僕の考えた最強のダート馬」状態にもかかわらず、芝の1600mに出るのはわからないwどんなレースをするのかぜひ見てみたい。
ニホンピロコレールも気になっている。トニービンからのサイアーラインは将来的なことを考えると残ってもらわないと困ると思うのだが、ではどのような牝馬を付ければいいのか。同じジャングルポケット産駒のオウケンブルースリはNureyev≒Fairy Kingからオウケンムーンを出した。
ということはトーセンジョーダンもNureyevクロスが有力な可能性もあり、この馬の走りも注目している。
7/22追記ドラウプニル、エレヴァルアスール、バニュルスで3.2.1でした。