111件のひとこと日記があります。
2018/09/06 08:17
ドイツ血統への雑感
ドイツの配合からは学ぶところが多すぎて、何回も見返してしまいます。
今回は、Literatという競走馬を日本では活かし切れないのではないか、という話です。
この競走馬に関しては、栗山求氏のコメントが下記ページの下の方に載っています。
http://www.miesque.com/motomu/duits5.html
上記のサイトで「Literat の配合で特徴的なのは、伝統的なドイツ血統を豊富に受け継いでいるということ。母リス Lis はドイツ1000ギニー、ドイツ・オークスを連覇した名牝で、Arjaman≒Aditi 3×4のクロスを持つ。父系の Alchimist が加わったことにより、Literat 自身の血脈中には“Arjaman≒Aditi≒Alchimist のトライアングル”が完成している。」と栗山氏は書いています。
Literatは日本で走ったドイツ馬の血統によく入っており、1995年のJCを2:24.6で勝ったLandoはLiterat=Liberty3×3。
エイシンフラッシュはLiterat≒Almyra(ただし55%くらいしか似ていないですが、Asterの配合がDark Ronald×Ard Patrick的な強いクロスがあるからセーフかなぁ…)
マンハッタンカフェはSuleika内にあるTicino×AlchimistがLiterat的で、Aditi≒Alchimistを内包しています。
種牡馬ノヴェリストは日本で走ってはいないが、Literat4×4。
これらのスピードを刺激するのが、日本においても有効でないだろうかと思っていますが、残念ながらあまり活かした配合が無いようです。
ノヴェリスト×母父マンハッタンカフェの配合馬で出走した競走馬は3頭いて、現状で2頭勝ち上がり、連対2回が1頭と優秀。
先の話になってしまいますが、エイシンフラッシュ、ノヴェリスト、ランド、マンハッタンカフェを使った配合から素晴らしい競走馬が出て、それをドイツに返すことができれば、競馬史において日本が誇れる行為となるのではないかという妄想をしてしまいます。
個人的にはノヴェリストはドイツに残るべき種牡馬で、ドイツ土着のサイアーラインを残すべく新たな根幹種牡馬になるべきでした。その未来を奪ってサンデーが入らない特A級種牡馬、という役割を与えられたことが本当に正しいことであったのか。
しかし、現実がこうなってしまった以上は結果を出すことでしかお返しができない。
ぜひ母父としてでなく、父として活躍してほしいし、エイシンフラッシュ、マンハッタンカフェがノヴェリストのクラシックディスタンスのスピードを引き出してくれればいいと思います。
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和田無道さんがいいね!と言っています。
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アゴ太郎さん
スイートデルマー90さん
なるほど、Surumuが現代的なスピードをもたらしたということですね。
となると、Surumuが入ったドイツ系とそれ以外で考えを変えるべきかもしれないですね。
ソウルスターリングも母父Monsunですもんね。
Surumuはオーシャンブルーやクルーガーに入ってます。
ちなみに、昨年のドイツ種牡馬ランキング1位はAreionという馬。
http://www.jbis.or.jp/horse/0000369587/pedigree/
ドイツらしい血統はかの国で生き残れるのでしょうか…。 -
栗山氏の記事、懐かしいです〜(^_^)
当時の週刊競馬通信で幾度も繰り返し読みました。
(その頃の私にはなかなか難しかったですが…)
私はドイツ血統はやはりスタミナ寄りのイメージです。
エイシンフラッシュ、ノヴェリスト、ランド、マンハッタンカフェのうち、
マンハッタンカフェ以外は、Surumu持ちですよね。
このあたりが日本向きのスピードの拠り所じゃないかと。
Surumuの祖母Suncourtはテスコボーイの母ですし…。
栗山氏の記事ですがこちらをご参照くださいませ(^_^)
↓
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/04/post-5cf1.html -
アゴ太郎さん
すみません。途中で切れました。
スイートデルマー90さんの指摘は鋭く、Surumuに含まれるRelianceは非常に大きな役割をしているという栗山氏の指摘が下記のページにあります。
http://www.miesque.com/motomu/works.html
この中の「ドイツダービーの父系」の「ドイツ生産界のエース、ズルムー」に「Reliance×Hyperion という典型的な成功パターンから生まれた Surama に、ドイツ血統のエッセンスを凝縮した Literat を配して生まれたのが Surumu」とあります。
Relianceという視点で見ればHyperionの注入はプラスで、Landoは凄いなぁという話になるのでは。 -
アゴ太郎さん
スイートデルマー90さん
シンボリズルムーとはいい名前ですね!
そして生年1990年…この時代からドイツ血統の注入は試されていたんですね〜。
ドイツの競走馬は条件はあるにせよ、基本はスピードタイプだと思ってます。
理由はエイシンフラッシュ、ノヴェリスト、ランド、マンハッタンカフェのうち、マンハッタンカフェ以外は2,000〜2400で早い時計を持っていることです。この中でマンハッタンカフェのみが長距離馬であり、早い時計が無いことは考えさせられます。これはSSですら、ドイツ的な配合が無かったためサトルチェンジのスピードを引き出せなかったということではないでしょうか。
素晴らしいバランスの継続クロスから生まれた競走馬だけに、異形配合はリスクが高いのかも…とも思ってしまいます。
スイートデルマー90さんの指摘は鋭く、Surumuに含まれるRelianceは非常に大きな役割をしているという栗山氏 -
私が初めて出資した馬が母ドイツSライン牝系で
シンボリズルムーという馬でしたので
ドイツ血統は昔から馴染みがあります (^_^)
で、Literatの母Lisが持つ
Alcantara
Tourbillon(〜Ksar=Omnium 3×2)
という組み合わせは
ヴィクトワールピサの
Kantarも持つ組み合わせ。
cf.私のひとこと日記(2018/08/14)
Literatの代表産駒SurumuはReliance
LandoはさらにSharpen Upで
この組み合わせを継続していますね。
(Sharpen Up×Reliance=Kris)
この辺りがドイツ血統弄りの
選択肢の一つかなぁ〜と思う次第です。
(主にスタミナ強化ですが…) -
スイートデルマー90さんがいいね!と言っています。