競輪
111件のひとこと日記があります。
2019/01/02 18:09
アーモンドアイとワークフォースの比較
アーモンドアイ世界制圧への期待、という記事を読んだ。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=149364
コメントも読んで、いろいろ考えたことがあるのだが、人によってはくさしてるような
印象になってしまう気がするので、こちらで考えを纏めることにする。
結論から言えば、血統的には厳しい。
理由を、ワークフォースとの血統の比較で考えたい。
なぜワークフォースと比較するかと言えば、同じKingmamboからの分枝だからだ。
ワークフォースの父父がKingmamboで、名牝Allegrettaを配してKing's Bestが生まれた。
本人は英2000ギニー勝ち馬で、マイルG1しか勝ってないが、
Allegrettaの娘アーバンシーからはGalileo、Sea The Stars兄弟を出している。
両方で欧州の2400m以上のG1を6勝してる名馬。
このKing's BestからSoviet Moonを配してワークフォースが出た。
Soviet Moonは不出走だが、母Eva Lunaがなかなかの名牝。
祖母EvaLunaはイギリスG3パークヒルステークス（2900m）、
全兄のBrian Boruは英G1セントレジャーステークス（2900m）、
半姉のMoon Searchは仏G2ロワイヤリュー賞（2500m）
半弟Sea Moonも英G2グレートヴォルティジュールステークス（2400m）とスタミナを伝えている。
これにSadler's Wellsを配して生まれたSoviet Moonは間違えなくスタミナを伝える…というのが私の考えだ。
もちろんワークフォースが日本で失敗しているというのも拍車をかけている。
欧州2400mを走るには、日本には不必要なほどのスタミナが必要ではないのだろうか。
アーモンドアイの父父キングカメハメハは、Kingmamboにマンファスを配して作られた。
マンファスは間違いなく名牝で、産駒にThe Deputyというサンタアニタダービー勝ちを出している。
しかし欧州で活躍している馬が近親含めていない。
そしてアーモンドアイの父ロードカナロアはレディブラッサムを配して作られた。
日本で5勝したスプリンターで、1600万下で走った。
そしてロードカナロアは知れ渡ったスプリンターである。
アーモンドアイの母も言わずと知れたフサイチパンドラ。
だが自身のスピードはあまり伝えず、母母Sex Appealの持つ
Busanda≒Mr. Busher2×3が良く伝わってしまったのだろう。
産駒はあまり勝てず、ダート馬になってしまう場合もあった。
アーモンドアイはロードカナロアのスピードにSex Appealのパワーや
Nureyevのスタミナ、SSの柔らかさが合わさってできた競走馬だろう。
このように比べると、アーモンドアイにはスタミナの裏付けがあまりに薄い。
マンファス、レディブラッサム、フサイチパンドラと配され、
全体的に米血が強く欧州適性は高くないと思われる。
私は日本で最も欧州的なスタミナが必要とされるのは中山競馬場だと考えている。
コース形態は小回りで異なるのだが、坂の多い欧州競馬と中山の急坂は比べられるし、
ロンシャンは中山以上の高低差なのだ。
ロードカナロア産駒の1000〜2000mまでの距離で全馬場で勝率比較をすると、
中山競馬場は最も低い。勝率6.9%、複勝率29.2%と最低。
勝率で最高だったのは阪神で22.2%、複勝率は札幌で40.9%であった。
この要因、小回りや大回りに求めるより、坂の適性に求める方が妥当ではなかろうか。
ここまで否定するようなことを書いてきたが、だからアーモンドアイは勝てない、
でなくアーモンドアイにはデータをひっくり返す規格外の名馬であってほしいと思っている。
データや血統は過去のもので、真の名馬はそれをあざ笑うような活躍をしてきた。
人々の想像を超えるのが名馬だと思うし、そういった馬が新しい名血となるはずだ。
配合的にも申し分ないし、アーモンドアイには歴史を変える名馬になってほしいと本当に思う。
- アーモンドアイ
- ワークフォース
- Kingmambo
- Allegretta
- King's Best
- アーバンシー
- Galileo
- Sea The Stars
- Soviet Moon
- Brian Boru
- Moon Search
- Sea Moon
- Sadler's Wells
- マンファス
- The Deputy
- アニタ
- ロードカナロア
- レディブラッサム
- プリン
- フサイチパンドラ
- スピード
- Sex Appeal
- パワー
- Nureyev
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アーモンドアイの欧州馬場適性はともかく
ノーザンファーム、
例えばエピファネイアの当歳〜1歳馬を見ると
Sadler's Wells≒Nureyevクロス馬が
実に多く見られます。
（特にバレークイーン牝系とのクロス！）
サンデーサイレンスとの融合は
すべてここに照準を絞っている印象。
それはさておき、
母の血統で気になっているのがイルドブルボン。
重厚なイメージですが良質。
そもそもNijinskyは
Northern Dancer＋Gallant Fox×Flambetteの先駆け。
Caerleon、Sadler's WellsはHail to Reason絡み。
重たい中でもズブいだけじゃない「配合」の見極めは
今後の血統研究の面白さじゃないかと思う次第。
Seven SeasとかMistiとか…。2019/01/12 01:48
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スイートデルマー90さんがいいね！と言っています。
2019/01/12 01:12
