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111件のひとこと日記があります。

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2019/02/24 10:41

ラッキーライラックとAlydar

ラッキーライラックオルフェーヴル産駒であると同時に、My Bupers牝系にも属し、
この牝系からはテイエムジンソクアエロリットハーツクライが出ている。

上記四頭、共通点は本格化したとき、先行して勝っている部分だ。
ただ、ハーツクライだけは他と比べて影響力が弱いように思う。産駒の特徴も全体的に晩成で、トニービンの影響が強い。

トニービンが影響力の強い種牡馬であることもあるだろうが、他のMy Bupers牝系にはAlydarが入るのが大きいのではないか、というのが今回の話。

My Bupersの母母Miss Muffetは、この当時では面白くPilgrimageが2代続けて入っており、父Challedonから2本、母Bona Viaから1本引いている。
だが配合的に核になっているのはSword Play≒Sunstar3×4だろう。Sundridge=AmphoraLoved Oneが共通している。当時としてはかなりの良血で好配合馬だ。
Princess Revokedでは父にRevokedを配し、Blink≒Challenger≒North Starの4×3×4の継続クロスを基本とし、Sir Gallahad×Lexingtonの凝縮馬であるGala Belle×Laura Galのクロスを狙った相似配合だ。(Laura Galは4代母がLexington4×4×3)
My BupersはBalladier≒Blue Larkspurの3×4×3を持ち、同時にBusinesslike≒Revoked3×2でもある。執拗にNorth Starの継続クロスを行い、名種牡馬Sir Gallahadの影響を強くしていった様子は見事の一言だし、My BupersにとってBlue Larkspurがいたことは幸運だったに違いない。

My Juliet父Gallant Romeoは欧州が強いが、導入に問題なかったろう。程よく米血も入っており、Miss MuffetにSwynfordが入っていたことも大きかったと思われる。受けが広いのはMy Bupersの強みか。
ステラマドリッドではAlydarを配し、この牝系においてインティと同じような役割を担うことに成功したと思われる。つまり、Bull Dog(=Sir Gallahad)×Lexingtonの凝縮馬のもつ後躯を子孫に伝えることだ。

ラッキーライラックの母母RefinementではMy Charmer内のStriking=Busherはこの牝系とよく合ったことだろう。La TroienneとBull DogはTeddy×St. Simonに欧州血統が強いところなど配合思想的に似ている。La Troienneの方がずっとすごい配合ではあるが。
Bold Reasoningの持つAlablue≒Nothirdchanceも見逃してはならない。この配合、何回見た事か…。
母ライラックスアンドレースの父Flower AlleyMr. Prospector×Northern Dancerの相似配合で、この大種牡馬がここまで入ってなかったことは奇跡的なようにも思える。
Mr. Prospectorはこの配合と相性が悪いわけもなく、馴染みのない欧州血統を混ぜても接着剤の役目を果たした。

ラッキーライラックの配合で有名なのは母父フォーティナイナー系と、母系に入るVaguely Nobleが持つDonatello×Hyperion×Swynfordのステイゴールドのニックス。
だが今までの配合を見ると、Victoria Parkが持つGallant FoxやBuchanは牝系から見て大きかったのではないか。配合は切り取る位置で印象が変わる。異形を混ぜるにせよ、今までの配合を否定しないほうが当たりは出る。

ちなみにハーツクライMy BupersLyphardトニービンと重ねてきた牝系だが、これではボトムラインを活かし切れなかったのではないだろうか。大物が出ないとは言わないが、Bull Dog×Lexingtonの後躯を引く確率は下がらざるを得ない。ハーツクライが出たことはアイリッシュダンスから見て非常に幸運なことだったろう。

先行すれば味が出るのはオルフェ産駒の特徴でもあるし、My Bupers牝系の特徴でもある。
今日はマルターズアポジーの後ろに着け、スローでちんたら競馬をしたい、だらしない男どもに活を入れてほしい。
ノーザンテーストクロスの成長力がこの牝系に加われば、古馬戦線でも恐れることはないはずだ。石橋騎手の強気の競馬を見たい。

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  • アゴ太郎さん

    ハーツクライの賞金上位10頭でこのあたりが弱いと言えるのはリスグラシューのみ。そしてリスグラシューは、昨年にエリザベス女王杯に勝ったときに日記に書きましたが、ネアルコ×ハイペリオンの継続クロスの権化で、デビュー時からG1が獲れると言ってきましたし、リリサイドの影響が強いと思っています。
    繁殖に上がっても配合を気にしてほしいですね。

    2019/02/25 08:35 ブロック

  • アゴ太郎さん

    実は上記の文章は、ハーツクライの後躯がMy Bupers譲りであることが前提です。(そこまで間違えていると思ってませんが)
    Erinのような血統も大事とは思いますが、Bull Dog(=Sir Gallahad)やMan o' War、Blue Larkspurも等しく重要と考えます。これらが組み合わさった凝縮があるかどうか、が重要かもしれません。
    余談ですが、ジャスタウェイの母シビルもサクラバクシンオー、フジキセキ、エンパイアメーカーなどの方が打率がいい印象。ディープやスペシャルウィークとはイマイチ。このへんもそういうことかもしれません。

    ハーツクライの賞金上位10頭でこのあたりが弱いと言えるのはリスグラシューのみ。そしてリスグラシューは、昨年にエリザベス女王杯に勝ったときに日記に書きましたが、ネアルコ×ハイペリオンの継続クロスの権化で、デビュー時からG1が獲れると言ってきましたし、リ

    2019/02/25 08:34 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    話は逸れますが、オルフェーヴルの
    スヰート(〜First Fiddle)と絡む
    グランマステイーヴンス(The Rhymer、Bransome)を
    弄ったらアルドーレでしたね〜。

    ハーツクライの出現は本当に際どかったですね。
    で、大局として米血回帰も必須なのは
    初期のウインバリアシオン(War Exchange)や
    ジャスタウェイ(Icecapade)で周知ですが
    その細かな各論として Erin の血統構成が
    キーワードな存在ですね。

    2019/02/25 00:20 ブロック

  • スイートデルマー90さんがいいね!と言っています。

    2019/02/24 22:28 ブロック