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2020/06/25 09:08
宝塚記念の予想をしていたらキタサンブラックについて書きたくなった
タイトルの通りです。
サトノクラウンが勝った2017年映像を見て、キタサンブラックのダービー以来の大敗に首を傾げた事を思い出した。
ただ、春天後で調教もすごい内容で、走らせすぎたのかなと思った。
それだけに、秋の天皇賞は心配だった。調教でどれだけ走っても、体ができていても、燃え尽きてしまっていないだろうか。
出先で結果を見て安堵し、電車の中でレースを見て泣いてしまった。
望田先生がブログにて「出遅れをリカバリしたユタカの名騎乗は語り継がれていくことでしょう」と書いていますが、それ以上にキタサンブラックのあまりの強さに感動してしまった。
私はコントレイルのような才能に裏打ちされた速さより、キタサンブラックやダイワスカーレットのような「強さ」に感動してしまう。きっと、自分にない部分だからだろう。
思えばキタサンブラックのレースは常に感動的だった。初G1を獲った菊花賞も、レベルは平凡と言われたが、善戦マンの返上、セントライト記念で見せた成長分の証明と嬉しくなるような勝利だった。天皇賞春で現役最強のステイヤーとしての地位の確立、宝塚記念では更なる成長を見せながらも3着。
そして武豊の絶妙な騎乗もあったJCの勝利。(ぜひラップを見返してほしい)
1世代下の最強馬・サトノダイヤモンドとの激闘。
そして引退レースにして、3度目の正直の有馬記念。どれも思い出深い。
私が競馬を始めてから鍛えて強くなった馬を始めて見た気がした。
それ程に、キタサンブラックは調教が強くなるたびに馬体重が増え、強くなった。
昔の欧州競馬では、強い調教に耐えられた馬のみ競馬に使ったと聞いているが、キタサンブラックはそういう馬だった気がする。そして過酷なトレーニングを積んでいるから、メンタルが強い。私は現役時代を知らないが、ミホノブルボンもこういった馬だったのだろうか。奇しくも戦型が似ている。
来年にはキタサンブラック産駒がデビューする。
遺伝というのは面白く、キタサンブラックでも母父サクラバクシンオーでステイヤーだったのが話題になった。馬体で有名な人が「キタサンブラックの後躯の作りはサクラバクシンオー」と言っていたのを思い出す。スタートから先行できるのは、サクラバクシンオー譲りの後躯のおかげらしい。
そのサクラバクシンオーも父サクラユタカオーは秋天を勝利し、母父ノーザンテーストもダービー馬やオークス馬を出している。結局、自身のどの部分を伝えやすいかで種牡馬の価値は変わってくる。
願うなら、あの真面目な気性と強い心を伝えてほしい。これは意外と大事な部分で、産駒の打率に関わってくる。打率が高ければ種付け頭数も増え、大物が出る可能性が上がる。
馬産地では晩成型ステイヤーとして不人気との話もある。しかし、彼はステイヤーだったが先行馬である。差し馬とは異なるが、スピードは意外とあるのではないか。
初年度は牝馬の質もいい。どんな子供が走るのか、今から楽しみだ。