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2020/08/04 23:51
キズナ産駒のバスラットレオン
バスラットレオンについて思う事と、キズナ産駒の現状での自分の考えをまとめておこうと思う。
キズナ産駒は望田氏によると、Storm Catのスピードを伝える種牡馬のようだ。現状の賞金トップ10の馬はStorm Catの要素を刺激する配合が含まれている。
(ストームバード(ノーザンダンサー×ブルドッグの配合)と相似馬+ナスキロ配合馬+Tom Fool+Man o'Warが入っている)
例外はクリスティでTom Foolが足りないが、サンデークロスで補っている、とも取れるので、これだけは保留とする。
超乱暴に言えば、母がCaerleonとBuckpasserを持っているだけで勝ち上がりが狙える配合になってしまうのだ。なかなかの種牡馬だ。
しかもキズナ自身はノーザンダンサーの4×5しか持たないアウトブリードだ。多少ノーザンダンサーが濃い母でもマイナス要素にならないのは大きい。
ちなみに勝ち上がり率は9.5%で、ハーツクライとほぼ同じだった。
比較として、ロードカナロアが10.1%、ディープインパクトが18%、リアルインパクトが6%で、恐らくディープインパクト後継種牡馬では現状最も打率が高いと考えられる。
※追記。勝ち上がり率の計算が間違えてます。訂正するのは面倒なのでしませんが、勝ち上がり率の順位は合っていると思うので、参考程度に考えてください。
余談だが、キズナがアウトブリードなため、Storm Cat3×3のような強いインブリード配合の馬を期待していたのだが、現状では走っていない。もしかすると、Storm Catを勝手に伝えすぎるために、クロスさせるとバランスが悪くなってしまうのかもしれない。
しかし、現状で重賞勝ちまでは出しているが、大物感を持った産駒がいないのも事実。
また、配合的な基本として、スピードを伝える種牡馬には、スタミナ豊かな牝馬を着けるものだ。ロードカナロアやディープインパクトで2400mを戦える馬の母馬は、みなスタミナを備えている。
アーモンドアイにNureyev、サートゥルナーリアにSadler's Wellsが入るように、キズナもスタミナ豊富な牝馬を着けるべきだ。
ただ、欧州血統の牝馬を着けたキズナ産駒は新馬戦の勝率もやや落ち、1勝クラスでは苦戦している。4歳くらいになって馬体が成長してから再評価される配合かなと、そう思っていた。
バスラットレオンは特別早くもない足のケイデンスで先頭に立ち、スローペースながらも先頭を維持、直線で他馬を突き放しラストは流して勝利した。
母父New Approachに母母父Cape Crossの欧州血統が強いが、Storm Catを刺激する条件は全て満たしている。馬体にも成長の余地があると思え、1完歩も大きい。東京2400mで見たいと思わせてくれる。
2歳〜3歳戦は馬が変わるところを想像するのも楽しみ。
来年のダービー、立派になったバスラットレオンを見に、東京競馬場に行きたいものだ。