競輪
111件のひとこと日記があります。
2021/09/15 22:57
ダービー2着の雪辱を、産駒は晴らせるのだろうか
アスター賞のブルパレイが素晴らしかったと思った。
強いとかでなく、その柔らかさと力強さに種牡馬イスラボニータと、フジキセキの底力を見る思いだった。やはり競馬は面白い。
個人的な感想だが、イスラボニータはちょっと残念な部分がある馬で、距離適性はマイルに触れていたと思うが、どうにも柔らかくて、勝ち切れない部分があった。
そのぶん距離を伸ばしても勝ち負けできてしまったところが陣営としてももどかしかっただろう。引退レースの阪神カップを見直したが、1400ｍの重賞を柔らかく差し切るなとツッコんでしまったｗ
フジキセキと言えば、Deputy Ministerを入れるとダート馬が、リボーやDanzigなど硬い芝を入れると芝短距離馬を出した印象がある。
イスラボニータ自身はIn Realityをクロスしてパワーを補強するも、それ以上にCozzeneが強く出た柔らかさが特徴的で、晩年になってもそれは改善されることは無かった。
産駒にも自身の特徴を強く伝え、Cozzeneの柔らかさが強く出ているように思える。
ブルパレイは母が米短距離重賞勝ち馬で、母系にIn RealityやDanzigが入りパワースプリント色の強い血統であるが、それでも柔らかい走りをしてる部分に感動してしまった。
また、自身の弱点であった緩さは、柔らかさとして武器とも表現できる表裏一体の性質である。柔らかいだけでは緩慢な馬として終わってしまうので、上記の馬からパワーを補い弱点を補強する配合をしたブルパレイは、現時点でのイスラボニータの最適解と言える。
個人的にはステイゴールドを思い出した部分がある。あの馬もPrincely Giftの柔らかさと激しい気性のせいで、G1勝利まで時間がかかってしまった。しかし、ノーザンテーストやDanzigをうまく使い、頑強さを補うことで産駒にチャンピオンを輩出した。
イスラボニータも柔らかさを補うことで、もしかするとチャンピオンを輩出できるのではないだろうか。
そして、Far NorthやIn Realityを使うことでそれを実現できるのではなかろうかと、そんなことを考えている。
もう1つは、フジキセキにノーザンダンサーが入っていない部分にも触れなくてはならない。イスラボニータの勝ち上がった産駒はブルパレイ以外はノーザンダンサーが2本以上入っている。これはフジキセキが父父にいることで、1/4ノーザンダンサーが綺麗に成立する。ディープインパクトにおけるSSと同じで、現代競馬では貴重な存在である。
短距離馬ではSSが入っていることは良し悪しがあるため、中距離でも実績があり柔らかさを伝えるイスラボニータでは有利に働く可能性が高い。
自信がチャンピオンでなくとも、自身の武器を伝え、母系から欠点を補い、チャンピオンを出す、というのが競馬の歴史であり、論理的な流れであり、ドラマである。
イスラボニータの産駒からダービー馬が出る日を楽しみにしたい。
- イスラボニータ
- フジキセキ
- Deputy Minister
- Danzig
- In Reality
- パワー
- Cozzene
- プリン
- ステイゴールド
- Princely Gift
- ノーザンテースト
- Far North
- ノーザンダンサー
- ディープインパクト
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スイートデルマー90さんがいいね！と言っています。
2021/09/16 23:08
