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2023/05/27 23:45

ファントムシーフの血統構成について2

ここでファントムシーフに話を戻す。
HasiliArriveのクロスは競争成績に関して言えば優秀さを証明できない。双方リステッド勝ち程度だ。しかし、繁殖成績は別だ。Hasiliは産駒G1勝利数12勝の名繁殖であるが、その大半をデインヒル、他はGreen Desertで2勝とDanzig系と相性の良い繁殖だったと言える。Arriveの産駒も同様で、Danzig系のデインヒルでG1馬を出している。
そのためDansiliPromising Lead2×2に賛否あるが優秀な全兄妹クロスだと言えるし、全姉妹クロスを経由してるので、実質Dansili3×3程度の弊害しかないかもしれない。

また、牡馬と牝馬によるクロスというのも興味深い。基本的に全兄妹である場合、活躍場は牡馬と牝馬で別れる。これは牝馬や種牡馬が伝える要素がある程度偏るためである。フィリーサイヤー、コルトサイヤーという言葉があるほどで、日本競馬史を見返してもG1勝ち馬に限れば母マジックストームと、母ラヴズオンリーミーの2頭しかいない。ディープインパクトオールラウンドな種牡馬であったと同時に、周囲の期待も高い種牡馬であった証拠とも思う。
話を戻すと、牡馬と牝馬では伝わる遺伝子もだいぶ違うけれども、ファントムシーフに関しては両方G1馬である。これは最高の単一クロスと言えるのではないかと考える。最初に「非常に特別な2×2」と書いた理由がここにある。クロスのデメリットを理論値まで減らし、できる限り優秀な部分を選別したクオリティの高さがある。

他にはXY遺伝子の観点からも思うところはあるが、これに関しては省く。昔はXYファクターハートラインとか言ってましたが、研究が進むと信頼性も変わってくるんだなあ…。
(続く)

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