ああ、戦ってるなぁ、俺・・・

俺プロはここまで12レースに計11万円を投じ、未だ回収率0％。
迎えた13戦目は府中牝馬ステークス。

混戦ムードの中、目に留まったのはフロンテアクイーンの「東芝千八1-1-1-0」。
この馬場でディープが8頭いる中のサドラーズ系。前走クイーンSは7着惨敗も着差は0秒4。三浦から津村への乗り替わりなら逆転可能！しかもこの時点で10番人気は妙味たっぷり。。。

さあ、相手はどうするか。
調教で評価の高いディメンシオンとカンタービレに食指が動く。
しかし、どうもしっくりこない。今日はディープは買いたくない。
穴馬を見つけたら相手は同じ組から選べというではないか（いや、聞いたことはないが…）。
ここは前走クイーンS組で、最先着だったスカーレットカラーだ！母系にウォーエンブレムが入っているのも魅力だ。


的中する時というのはこんなものだ。最近になってやっとわかってきた。
ナイフがすぅっと入っていく感じ（いや、人を殺したことはないが…）。
前日に2時間かけて緻密に緻密に考え抜いても当たらないのに、当たるときは自然体で「4番人気−9番人気」のワイドを1点で簡単に買えてしまう。

とにもかくにも俺プロ的には18万2千円の回収。一気に挽回した。
惜しむらくは、10戦目までにこの当たりが欲しかった。182％なら左うちわで手仕舞だ。

しかし、152％の回収率も悪い数字ではない。奇しくも4日目も残されている今回はこれで一旦終了とする。

3日目終了時点で92人中18位は、ギリ＋3pt圏内に首の皮1枚の位置取り。
さあ、どうするか。

あと7人いるはずだ。99人だと20位じゃダメで、19位を死守しなければならない。
初めての試みだが、その7人を探し出してみた。

一人いた。
9万9千円で顔を出さず160％を確定させている。これで俺の19位以下は確定。

二人いた。
まだ回収率は低位だがどちらも現役プロ。そのうち片方は7戦パーフェクトで3万円残している。打ちスジが複勝戦略なので大ジャンプアップはなかろうが、ハナ差かわされれば1ポイント失うことになる。

「余計なこと」をしてチャンスを失ってきた過去を忘れたわけではない。
しかし、「座して死を待つ」のは本意じゃない。調べてしまった以上、その人がコケてくれるのを期待することになるのも美しくない。

それに、逆にチャンスだってある。
＋4pt圏内は、どうやら180％あたりがボーダーらしい。計算すると5万3千円回収すれば届く位置にある。
最悪の想定は、1万円賭けてどこまで回収率を下げるか。18万2千円の13万円だから140％。これなら＋2ptは確保できそうだ。


ああ、戦ってるなぁ、俺・・・

気付けば、4日目の馬柱の検討に入っており、厳選した6Rと11Rの2レースで合わせて1万円の参戦を決めたのだった…


結果は2戦とも敗北。最悪の想定通り回収率は140％に下げ、順位は25位の＋2pt。

ちなみに、その外した11R白秋ステークスで大ジャンプアップした方もいて、追加参戦をしていなくても回収率152％は21位相当。なぜか参加人数が104名だったので想定より1名分余裕はあったけれど、いずれにせよ一人の差で＋3ptは守れていなかったことになる。だから、今回はそれがせめてもの慰めではある。

しかし、あらためて思った。

このジリジリとひりつくようなせめぎ合い。
戦うか降りるかの選択。

ロマンを追い求めるのなら、戦士は戦士らしく、戦うのだ。