一瞬のチャンス

数年前、中京競馬場での出来事。　
ウソのような本当の話。

アレはたしか午後最初のレース、思わぬ伏兵馬が勝ち、連下の馬も人気がなく三連単は200万円を超えていた。

アララッこれは大穴だ、と配当を眺めていると近くにいた若者が奇声をあげました。
チラッと馬券を見ると三連単を100円的中。
買い目は10点以内、見事なものだ。
その後大口窓口で2百数十万円を受け取っていました。

それにしてもよく買えたなぁ〜となんて考えながら次のレース、またもや荒れて高配当、100万馬券では無いが三連単は10万円を遥かに超えていた、するとどこかで聞いた事がある奇声が！
なんと、続けてあの青年が馬券を的中。
立て続けだ、さっき200万円以上儲けている、今度は1000円位は持っているだろうと馬券を除いたら、先程と同じ100円。

・・・ダメだ、全くダメ。

人生で一度、あるかないかのチャンスを掴み損ねている。。
オジサンには分かるそんなチャンスが多くはないこと。
うれしそうな横顔を眺めながら、溜息が出た。

馬券を当てたときは張ることだ、増えた金は賭場を出るまでは金ではない、紙切れだと思って張ることだ、するとボウズになってトボトボと家路に着くことがほとんどだろう。
それでも一度でも当たればいいのだ、人生のフルスイング、狙ってはいけない、ただ力一杯ふるのだ、当たれば場外サヨナラ満塁ホームランで優勝だ！

彼があの時、二度目の大穴馬券をいつもと同じ100円ではなく、1万円買っていたら人生で稼いだ何倍もの金を掴んでいたはずだ。
きっと競馬場に来た時は、わずかな金しか持っていなかったであろう青年がだ。

馬券にも出資馬選びも必ずチャンスはある。
良い流れを掴み、過去の成功に囚われず、勝負する時は恐れず、しかし立ち直れないほどの痛手を負わない。
目がないと時は無理をせず、目がある時は張り倒す。
今週末も馬券勝負だ！！

早く仕事が忙しくならないかなσ(^_^;)