いい湯だなぁ

今宵の宿は山梨石和温泉の旅館

二年前に死んだ親父が約三十年前に慰安旅行で石和に来て、山梨の大学に通っていたセキゴン青年が呼ばれ食事を共にした思い出の宿。

流石にかなり古ぼけている。

寂れていても源泉ジャブジャブかけ流し、柔らかい泉質でゆっくり楽しめる。
富士山は見えないが、露天風呂から眺めた夜空には星が燦々と輝いていた。

近くには週末に入り浸っていたWINS石和がある、当時はアナウンスで友達が呼び出すほど常駐していた。

夕方はボクシングジム、夜は麻雀荘のメンバー、学生ながら風俗店の経営にも携わった。

危うくお天道様に背中を向けて、ネオン街に飲み込まれるところだった

露天風呂に浸かりながら、過去の行いの数々を思い起こし反省の夜。