スマートフォン版へ

マイページ

163件のひとこと日記があります。

<< それは豪華な併せ馬... ひとこと日記一覧 5億円対決だけど…。... >>

2015/10/30 00:42

カイザーバルの素顔/走りを支える生命線

吉田竜作氏が東スポのコラムでカイザーバルについて興味深いことを書いていたので忘れないよう日記に残しておこう。ちょうどこの馬が出走するアルテミスSも土曜日にあるので、タイミングもいい。必要なところだけ抜粋し、後は手を加えることになるが…。

アメリカに買い戻されたエンパイアメーカー。日本での産駒はすこぶる評判が悪かったらしい。特に栗東トレセンでは。
「ちゃんと数えたわけじゃないが、恐らく半分から6割くらいはゲートが悪いんじゃないか」と松田博調教師も指摘するように最初は普通でもゲート練習を始めると途端におかしくなる馬が多かったそうだ。なんでも、預託を拒む厩舎がでるくらい酷かったという。

そんな中、前評判の高かった一頭の素質馬がデビュー戦を快勝した。ミルコ騎手がレース後、強いと言っていたあの馬、そうカイザーバルだ。

この馬、初戦を見る限り、騎手に従順な優等生の様に見えるが、実際は気性がかなり強いという。この馬も他のエンパイア産駒同様、最初はゲートを嫌がった。試験を一度落ちていることからもそれは窺える。ただ他のエンパイア産駒と決定的に違っていたのは自信をコントロールする術(すべ)を身につけていたこと。

勿論それを引き出してあげるには人間の力が必要。この馬を担当している辻野助手なくしては、ここまでの馬になっていなかったような気がする。極端な話、他のエンパイア産駒同様、ゲート難が常に付き纏う競走馬に成り下がっていたかもしれない。競走馬を育てるにはやはり人の力は必要不可欠なファクターなのだ。

「ゲートの中でゲートパイプを噛んでいたくらい、気性が強いので変な気持ちを起こさせないよう気をつけてきました。ゲートの中でも何かためているような感じはするのですが、爆発するようなことがない。それがこの馬のいいところ。気が強いのですが我慢できる」と語っている。おそらく根気よく馬と向き合っていたのではないだろうか。

気の強さは競争馬にとって必要な要素。しかし一歩間違えれば、コントロールが効かなくなり、暴走しマイナス要素にもなりうる。気性難が大成を阻み、ターフから去って行った馬は数え切れない位いるのではないだろうか。強い自制心を身に着けているというこの馬はやはり他の馬にはない何かを持っていそう。

その後も調整は至って順調に進められ、今では「桜花賞で勝ち負けできる能力があると思っている」と語るくらい辻野助手の期待は膨らんでいる。

直前に迫ったアルテミスS。完成度が高いと評判のメジャーエンブレムドリームジャーニーの切れ者と目されるエスティタートがおそらく相手となるだろう。是非とも良い結果を残して、JFや桜花賞に駒を進めて貰いたいと思う。

勿論惜しみない応援は送るつもりでいる。

お気に入り一括登録
  • カイザーバル
  • エンパイアメーカー
  • ファクター
  • メジャーエンブレム
  • ドリームジャーニー
  • エスティタート

いいね! ファイト!

  • 栗原のぞみさんがいいね!と言っています。

    2015/10/30 08:26 ブロック