JCは役目を終えた

JCの登録馬が発表された。予想通り失礼だが、ろくな外国馬は今年も来日しない。JC創設当時は、日本馬の向上・世界最高峰の１着賞金が売りだった。事実、カツラギエースが勝つまで、日本馬は全く歯が立たなかった。カーネギーやトニービンといった凱旋門賞馬も来日した。ただし、この二頭は社台で種牡馬入りが決まっていたから来日しただけ。やがて、日本馬も向上し、円高が続く中、賞金の魅力も失われた。最後に来日した凱旋門賞馬はモンジューだったかな。確か昨年まで11年連続で日本馬が勝っているはずだ。有力なヨーロッパ馬が来日しなくなった理由は他にもある。日本よりはるかに高緯度のフランス・イギリスの11月の平均気温は７度くらい。一流馬はすでに冬休み。さらに馬場の違い。ヨーロッパの馬場は柔らかく芝も深い。対して日本の馬場は硬くて浅い芝の高速馬場。故障も多い。こんな危険を知って極東の日本に来る一流馬はいない。JRA が国際競馬を謳うなら、せめて秋天と時期を入れ換え、ドバイや香港のように、最低でも同日にG1を３レース実施しなければ、一流馬の来日は望めない。場所は、東京と京都の持回りでもよし。今のままでは、JCは役目を終えたと言わざるを得ない。菊花賞馬のトーホージャッカルでさえ、除外対象。日本馬のためだけのJCである。まあ、こんな意見にJRAが耳を貸すとは思わない。馬券さえ売れたらよいのだから。