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2016/05/09 19:29
ロールスロイスとベントレー、競馬と乗馬
加須市にある、1930年前後当時、世界一壊れにくい豪華な車と世界一速い自動車の博物館に行ってきた。
80年以上前の車体を、個人であんなに収集していつでも動かせるようにさせるのは、半端な情熱じゃできないと思う。
どれも現在の車には無い魅力とオーラを匂わせる。しかしマニュアル免許取得しただけで移動できそうに無い。
後者の速い方は、高級車に、望みとは裏腹に買収された。だから、買収前のモデルとは違う。よく名前を見ると、例えばルマン優勝車にはW.O、ウォルターオーウェンのイニシャルが車名についている。
買収以降、ベントレーさんは買収後退社し、会社設立して自らの理想を追求しようにも、名前を使わしてもらえないと言う意味もある。おおさかと大阪。ちと違う(笑)
買収以降から別の国の傘下になるまで、二つのブランドは兄弟車として、一つは運転手を雇って整備まで任せながら緩やかに走るモデル、もう一つは整備からタフな走りまで自らこなせるユーザーのために作られたスポーツカーとして存在した。
何処か、競走馬の馬主と、乗馬クラブに自馬を預託し使用料払いながら騎乗もする、二つのタイプの馬主に似ていないかと思った。
勿論、馬主が公営レースに騎乗は不可能。資金を出し、参加レースを決めるだけ。その代わり賞金の大半を受け取る。まるでロールスロイスだ。
ベントレーの方は、競走馬の馬主よりも乗馬スキルや世話をする体力が必要になる。危険な時や、馬のためにならない乗り方をすればインストラクターが怒りを見せる場合もある。その代わり、自らの腕で乗馬大会に参戦し名声を得ることが出来る。
どっちが上か下か、では無く、両者のわかりやすい存在感が、二つの自動車ブランドで我がつたない比喩だと思う。
日本では、ベントレーの地位がロールスロイスより厳しい状況にあり、しかしながら敷居は高い。
海外には乗馬用種牡馬もいて、サラブレッドでは、ザテトラークと同父の、ある芦毛馬の直系子孫が、オリンピックでメダル獲得し、アメリカで現存している。triple twistとか。
日本に目を向けると、メダル獲得に70近くのベテラン一人に任せっきりに見え、何とも心もとない。
例えば有馬記念のような熱気が、乗馬の世界にも向けられるようになる、大衆化は厳しいのだろうか、そのような事を考えた一日だった。
ロールスロイスの写真が無くて、すみません