376件のひとこと日記があります。
2017/04/08 15:22
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なほあまりある むかしなりけり
聴覚にハンデのある1/3ヘレンケラーな学生がいて、百人一首大会でただ一枚取った下の句だ。
健常者との取り合いなので、あまりに不利だが、義務教育の行事として避けられなかった。しかも複数人組のグループなので、組まされた方は気の毒だ。実質一人抜けた状態だから、進むごとに取られて続け、差を付けられた。
だが、上記の下の句が読まれた時、誰よりも素早い動きで、ようやく取れた。
待っていたのだろうか、同じ音が続く句を。読み上げる司会の口元をずっと見ていたのだ。
その後、何回でもこの句だけは取られなかったらしい。
これは我が義務教育時代に、我輩が器のデカイと思っていた国語教師が口語、文語両面から話に聞かせていた、座頭市と百人一首らしい。
取った枚数以上のいい話じゃないかと思った時もあった。だが・・・
さて、歌の内容は、まあ我が応援馬のようだ。
昔は隆盛を極めていたが、今はもう風前の灯、僻地ですがりつくにもあまる過去の栄光を思っているだけになったのか。