ジ・異教徒

神よ、罪深き利益至上主義経済をお許し下さい。
クリスマスイヴ午後九時の繁華街を周り、迷える子羊たち、すなわちノルマに追い詰められケーキを一人1ラウンド売ること叶わず買い取らされるアルバイトの苦学生等を、それらをまとめ上げる店長達を救わんとする我が愚行をお許し下さい。
売れ残ったクリスマスケーキを買い集め、崩れないように運び、台所で集めたケーキの個数の等分に切り分け、一切れずつ一個の円に集中させて食べ比べを行うことを、そして残りを処分せんと、広場に集め、着火してしまう愚行をお許し下さい。

冬至により、以降の日照時間が長くなり、春が訪れることを太陽の神に感謝の気持ちをあらわさんと、許可を得てキャンプファイアの如きケーキと包装資材を燃やした匂いのする炎をあげる夜をお許し下さい。

引退後の実績馬を救う会の要領で、駅前のアルバイト君を救わんと、勝馬投票券でヤマをはり、オケラ街道を踏みつつ競馬は 旨 くいかないことを痛感させられ、残った奴が運のいい奴と言い切る暴言を、
No more Sakura star O、No more San-ei thank youと口走ることをお許し下さい。アーメン