Unhappy Birthday

レース前のがんばれー、後のおつかれー。誰でも書けそうな定型文を見ると、よく出来た人口知能って感じで、機械と同等の思考しか出来なくなり、いつか機械に支配されそうな不安に駆られ、同調出来ない。

まあ、競馬自体構造が単純で、コースが単調なスポーツだということは間違いないので、言葉にしても意味あるコメントは限られる。ノリ横山も言葉にすると違った捉え方をされるし、言葉では表せない要素があると、何処かでの発言を見た気がする。実際、レース後のコメントは素っ気ない場合が多い。

ところで季節の変わり目は変なのが多い。
生年月日がこの辺りの日付で生まれたサラブレッドもまた、多い。まあおめでとうおめでとう、いろいろな場所で見られて。
みんなダービー目指すために生まれたから、遅く生まれ過ぎると不利になるのは当然。母馬の腹から出るまですら競わされるという、ただでさえ窮屈な生き方を強いられ胃潰瘍に悩まされる競走馬に、更にそのような要素を追加されてつらそうに見えるので、それを祝ったりするのをためらうのはおかしいだろうか。
ちなみに、七月生まれのある個体の掲示板では、ここまでお誕生日おめでとう無し。

故障による不幸とはつゆ知らず、嘆く周囲を尻目に、KY通り越して機械的におめでとうと書き込んで炎上しないよう、この時期のレースでは切に願いたい。