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2017/03/22 06:43
ドバイワールドカップ(G1) 米国馬分析
◎ アロゲート(牡4)
ラニと同世代の同馬。
米三冠こそ間に合わなかったがデビュー戦で3着した以降は大差での3連勝。
その後、ミッドサマーダービーの愛称を持つトラヴァーズステークスに参戦。
逃げて後半加速する競馬は圧巻。
2着のアメリカンフリーダムに13馬身半差をつけトラックレコードで初のG1を制覇。
次走、ブリーダーズカップ・クラシックに参戦し勝利。
勝ちタイム1.59.3は1979年にGeneral Assemblyが記録した2.00.0(不良)を大きく上回るスーパーレコード。
本レースには、当時世界1位のレーティングを獲得していたカリフォルニアクロームが参戦。
一昨年のドバイワールドカップ2着馬、昨年の優勝馬でもありブリーダーズカップ・クラシック参戦まで6連勝敵なしと絶好調だったチャンピオンホースに勝利した実績は素晴らしい。
このスーパーレコードを出したのもカリフォルニアクロームとの接戦を制してのもの。
本レースで現役最強馬としてロンジン・ワールド・ベストレースホース・ランキング【134】2016年世界1位を獲得。
4歳初戦にはとしてペガサスワールドカップ(G1)に直行。
カリフォルニアクロームとの再戦となるレース。
レースは最終コーナーで先頭に立つと後続を突き放して勝利。
勝ちタイムは当初1:47.61であったが、後に1:46.83に修正され従来のトラックレコードを更新した。
印象的には全くスキが見えない。
好位追走しインでじっくり辛抱。4コーナーで加速し直線楽勝で抜け出し後続を突き放す。
気性的にも問題無く安定した印象。
瞬発力があるタイプには見えないが基本心肺能力が高く長くレベルの違う脚が延々と持続するように見える。
血統背景としては、Unbridled's Song(ミスプロ)とDistorted Humor(フォティナイナー)と日本馬でもありそうな配合。
地方重賞で活躍したラヴェリータ(31戦11勝 [11-6-2-12])
Unbridled's Song(ミスプロ)とGone West(ミスプロ)とか多少似た構成かな。
今回体調も万全という事で一切のスキはないのかも。
世界ナンバーワンホースの凄さを見るレースで良いように思う。
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◎ シャーマンゴースト (牡5歳)
ペガサスS:2着、その後のサンタアニタHで勝利し参戦。
相手なりに走る堅調な印象。
G1はウッドウォードSのみではあるが狙ってみたい。
◎ ムブタヒージ (牡5歳)
昨年のドバイワールドCの2着馬。
ホッパーチュニティと実力拮抗な印象。
父:Dubawi、母父は歴史的名馬Sea-Birdの血を引くPennekamp。
一昨年のUAEダービーの勝ち馬、昨年も2着と馬場適性は確実にある。
ムブタヒージは、アロゲートと割りと同じような位置取りで同じようなレースをするように思う。
こちらも瞬発力というよりは持久力。
昨年もカリフォルニアクロームには負けたものの先行して最後まで良い脚を持続。
心肺能力が高く根性のある馬な印象。
近走勝ちはないものの相手なりに走る印象でまだ5歳。
こういう脚質が良いと思うので今回も押さえなければとは思う。
◎ ガンランナー (牡4歳)
2000mダート実績
ケンタッキーダービー:3着、トラヴァーズS:3着
実績は十分だとは思うが距離適性的には1800が良いようなきがする。
BCクラシックでは無くBCダートマイルを選択したのもそれが背景かな?
しかし、かなり気になる馬でもあるので抑える。
◎ ホッパーチュニティ (牡6歳)
昨年のドバイワールドCの3着馬。
父:Any Given Saturday、母父:Unaccounted Forの6歳馬。
こちらは昨年は後半良い脚で伸び差して3着と速度適正を感じる。
その後、6戦して2勝(G1:1勝/G2:1勝)、4着:4回。
ムブタヒージと実力拮抗な印象。
距離的には問題なく実績も豊富ではあるが少し足りないかもなあ。
◎ キーンアイス (牡5歳)
昨年のドバイワールドC、8着と振るわず。
近走だとBCクラシック3着と善戦歴もあるが少し足りない印象。