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2015/07/07 14:39
首都圏のJR線(4)
中央快速線・中央本線(東京〜新宿〜高尾〜甲府〜塩尻)
中央本線は総延長472.9kmの路線だが、塩尻を境に東京側の東線(JR東日本管轄)と名古屋側の西線(JR東海管轄)に分かれる。
中央東線の正式な区間は神田〜塩尻間の220.8km(東京〜神田間の1.3kmは東北本線の路線区間)と岡谷から辰野を経由して塩尻までの27.7kmの支線がある。
中央快速線と称しているものは東京〜高尾間の53.1km。
現在の車両は特急用はE351系とE257系がある。E351系は「スーパーあずさ」専用でJR東日本では唯一の振り子式特急電車になっている。
一般用は今や首都圏で一大勢力となったE233系の0番台。行先表示機のフルカラーLEDはこの中央線が最初である。
電車区は武蔵小金井、豊田にある。
ダイヤは基本は高尾や八王子、電車区のある豊田、そして立川から青梅線に入って青梅までだが、一部は大月や拝島から高麗川まで行っている。
但し「中央・総武線」の項で述べたように早朝と深夜時間帯(終電近くの方が正しいかも)は快速は走らせていない。また、土休日は高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪の3駅は終日通過している。
中央特快と青梅特快は東京からの停車駅は神田、御茶ノ水、四ッ谷、新宿、中野、三鷹、国分寺、立川からの各駅である。ただし平日の夜遅くに走る新宿始発の中央特快(23:29発と0:11発の2本)は中野を通過する。中央特快の新宿〜八王子間の所要時間は33〜34分。三鷹と国分寺で各停(快速)と接続している。
ちなみにデータイムの本数は平日が特急2本に特快5本・快速9本、土休日が特急2本に特快6本・快速8本。
土休日には「ホリデー快速おくたま・あきがわ」もあって、新宿始発で中野、三鷹、国分寺、立川、西立川、拝島、福生、青梅、御嶽に停車する。前の4両は拝島で切り離して武蔵五日市まで行く。反対方向は東京行きになる。
通勤時間帯はほぼ2分おきという超過密ダイヤも中央線の特徴で、ほとんどが並行ダイヤ。新宿、中野、三鷹、国分寺、立川では島式ホームなので交互発着ができる。
通勤特快は5本のみで大月と高尾、青梅始発。停車駅は高尾を出ると八王子、立川、国分寺、新宿、四ッ谷、御茶ノ水、神田となっている(大月〜高尾間と青梅線内は各駅に停まる)。豊田や立川、国分寺、三鷹、中野などで快速を追い越すが、特に三鷹→中野では快速の後追いでかなりノロノロになってしまうために、特快とは言いながら並行している各駅停車より遅いことも。
平日夕方の高尾・青梅方面では通勤快速があって、特快の停車駅に荻窪と吉祥寺が加わっている(一部は大月まで)。また、全車指定席の「中央ライナー」「青梅ライナー」もある。
特急は「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」があって、「スーパーあずさ」と「あずさ」は松本まで(内1本は白馬まで)、「かいじ」は甲府まで(一部は竜王)である。
(「あずさ」のうち1本は千葉発着)
基本は新宿を毎時0分に出るものは「スーパーあずさ」か「あずさ」で毎時30分に出るものは「かいじ」。最速は新宿〜松本間を2時間26分で結ぶ。
また、早朝と夜間には定期で「成田エクスプレス」(NEX)が新宿〜高尾間を走っている(2本)。吉祥寺、三鷹、国分寺、立川、八王子に停車。
土休日に特急や快速などの臨時列車が多いのも中央線の特徴。
成田エクスプレスのうち1本は富士急行線の河口湖まで直通している(新宿発10:47発で河口湖12:40着)。
2020年に2階建のグリーン車を2両連結する予定になっている
三鷹〜立川間の高架化工事は完了しているが、運輸政策審議会第18号答申では「中央線との直通、JR京葉線・JR総武線接続新線(仮称)および中央線の複々線化」が事案がなされている。京葉線の東京駅から西へ地下トンネルを通し現在の三鷹駅の直下に京葉線のホームをつくって立川まで複々線化する計画がある。
※名目上は「JR中央線と直通運転」だが、現在の三鷹駅の地上ホームに乗り入れる意味ではないので注意すること
国分寺駅の手前で地上に出て当駅ではホームをそのまま使用し、西国分寺では複々線できるように準備がなされている。これらの新線が出来るとラッシュ時の大幅な混雑緩和と東西の高速鉄道輸送による活性化が期待される。
18号答申では2027年頃の完成を予定しているが計画が全く進んでいない。
その他の項目については京葉線の欄を見て欲しい。