競輪
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2016/02/28 19:35
Ａ級順位戦最終局は天彦が名人戦の舞台へ、降級は久保と郷田
東京・千駄ヶ谷の将棋会館で昨日指された第74期Ａ級順位戦最終局(９回戦)の全５局一斉対局
Ａ級順位戦は選ばれしトップ棋士10人が基本的には６月から翌年の３月にかけて総当たりのリーグ戦を行う。最終戦は名人への挑戦者とＢ級１組への降級者(２名)が決まることから「将棋界の一番長い日」として有名
今期の最終戦は昨日(２月27日)だったが
持ち時間が各６時間で終局が夜中なんて普通の長丁場の戦い
なので競馬観戦どころではなかったよ。最新情報を常にチェックしていたから
出来れば千駄ヶ谷にある将棋会館に行きたかったが立ち見が出るほどの相当な大混雑だったらしく諦めた
この最終戦一斉対局では７勝１敗で今期通して絶好調の佐藤天彦八段(28)と前期挑戦者で６勝２敗の行方尚史八段(42)の直接対決のカードがあった
天彦が勝てば名人挑戦者へ、行方が勝てばプレーオフで再び激突へ、という状況だったわけなんだけど結果は
28日０時59分、110手で佐藤天彦の勝ち
相当な大熱戦だったようだ
これで佐藤天彦八段はＡ級１期目で名人への挑戦権を手に入れた
名人位は羽生善治
天彦は昨年の王座戦でタイトル戦初登場。惜しくも奪取出来なかったものの、棋王戦では本戦ベスト４での敗戦から敗者復活戦に回っての４連勝で挑戦権を獲得。渡辺明棋王と５番勝負を戦っていて１勝１敗のタイ。第３局は弥生賞(Ｇ��)と同日
今年は本当に絶好調なんだよね。「貴族」と呼ばれるだけあって
今期はＡ級１年目ながら開幕５連勝で単独トップに立ち、６回戦の深浦戦こそ相手玉への即詰みを逃して初黒星を喫したものの崩れることなく残りの３戦をきっちり勝ち切ったんだから
得意戦法は「横歩取り」で今期、この戦法では羽生以外には全て勝っているという
最高の舞台で最高の相手にリベンジを挑む
名人戦第１局は４月７日に開幕、ワクワクするね
その一方で残留争いも熾烈だった
Ａ級からＢ級１組への降級者は２名
降級の可能性があったのは''十八世名人''有資格者の森内俊之九段(45)、王将防衛戦を戦っている郷田真隆王将(44)、振り飛車党の久保利明九段(40)、王位のタイトル獲得２期がある深浦康市九段(44)の４名
まず27日23:45に屋敷ー郷田戦が終局して104手で郷田が勝利
しかし郷田の残留が決まった訳ではない
その命運の鍵を握る深浦ー広瀬戦は28日０時33分に118手で広瀬が勝利
これによって深浦、広瀬、郷田の３名が３勝６敗と並んだが、前期の順位の関係により深浦(４位)と広瀬(５位)が残留し郷田(６位)は降級となった
さらに郷田が勝利したことで森内ー久保戦は負けた方が降級するというマッチレースに。結果は全５局の中では一番遅い０時59分に終局、森内九段が勝利して残留を決め久保九段は降級となった
森内九段はもし負けていたら降級だったからね。つい２年前の肩書は「竜王・名人」だったわけだし。羽生善治と並び''順位戦の鬼''と言われたが２年連続の負け越しは歯がゆいね
生粋の振り飛車の久保九段も前期はプレーオフ最終戦までいっていたのになあ
竜王戦トーナメント(ランキング１組)では羽生に勝ったが王将戦のリーグ本戦とプレーオフでは叩きのめされた
郷田王将は王将防衛をかけて羽生と戦っていて第４局を終了して２勝２敗
叡王戦決勝第１局や前期王将戦第２局の大ポカは記憶に新しい
タイトル保持者の陥落はいつ以来だろうか？
これだとタイトル防衛にも影響が出てしまうかも？
渡辺明竜王(31)と佐藤康光九段(44)のカードは挑戦権にも残留争いにも全く関係のない対局。それも５局の中では一番早く(20:34)終局して78手で渡辺竜王が勝利
６勝３敗で来期の順位は３位に
しかし渡辺竜王もＡ級は今期が確か６期目だったと思うけど、相変わらず名人への道が遠いね。昨年のニコニコ生放送の解説で出てきた際に
「35歳までに(名人戦に)出られなかったらたぶん無理でしょう」
な〜んてボヤいていたな。諦めていないと思うが
永世棋聖有資格者の佐藤康光九段も王位戦と棋王戦の挑戦者決定戦でそれぞれ広瀬と天彦に敗れてここ数年はタイトル戦に出てきていないもんなあ
久しぶりにＡ級に復帰した屋敷伸之九段(44)
ここまで頑張るとは思わなかったなあ。でも史上最年少でのタイトル獲得(18歳で棋聖位)の記録を持っているんだしもともと実力はある
