見届ける、桜花賞。

本で読んだことしかないかもしれません。
あるいは名馬物語という番組で昔みたかもしれません。

テスコガビーという牝馬が、
たしか、桜花賞レコードで逃げ切ったのではなかったか。
戦前の予想どおりの結果で、
その強さをしらしめるレースだった、と。

これはもう30年以上前、
ひょっとすると40年くらい前の桜花賞の歴史のひとこまですが、
まさに今年はそんな桜花賞になるのではないでしょうか。

メジャーエンブレム。
段違いのスピードと、タフさすら感じさせる逃げ戦法。
この3歳の春だからこそ、
成長の途上にある今だから言える言葉かもしれませんが、
「まるで次元が違う」
そのように見受けています。

33秒台前半の末脚を繰り出して、
シンハライトやジュエラーなどが彼女をとらえることができるのか。
阪神の直線の坂は、彼女の行き足を阻むものとなるのか、
それとも、坂をものともせずに、
逃げておきながら33秒台の脚で走り抜けるだろうか。

メジャーエンブレムをゆさぶるには、
他のダッシュのついた馬がハナをとって、
オーバーペースを作り出すことでしょう。
ペースが攪乱されると、追い込み勢の台頭があるかもしれない。

ただ、メジャーエンブレムに限っていえば、
ぼくはミホノブルボンに似て、絶対能力の差があるからこそ、
逃げ戦法でねじふせているように思えます。
それは、先述のテスコガビーも同じかもしれない。
なので、実はハナにはこだわりはなく、
差し脚も一級品の物をみせてくれる馬なのではないでしょうか。
（ミホノブルボンは2歳時には差し戦法で勝ったレースもあります）

前年のレッツゴードンキはマイペースに落とし込んでの逃げ切り勝ちで、
これは鞍上の巧みな戦法の結果でもありましたが、
今回のメジャーエンブレムは、完全に他馬の能力の届かないような
圧倒的な力で野桜花賞優勝を見せてくれそうだとイメージしています。

……と、持ちあげすぎると負ける(笑)。
単勝1.4倍だそうですが、一万円かけて四千円つくんなら、
おいしすぎると思います。
ぼくは1.1倍くらいまでいくかなと予想していましたが、
そこは桜花賞でしたね。
1.1倍くらいだとみていたので馬券は買いませんでした。
千円に一万円のリスクはおおきいからね……。

あとは、どの馬も怪我しませんように、です。