211件のひとこと日記があります。
2017/12/25 22:36
『競馬漂流記』
1993,4年ころの競馬エッセイです。
20?30年前の海外の有名な馬もなんとなく名前は知っているし、
ついていける感じで読みました。
なぜかと言えば、当時高校生でしたが、
競馬関係の本や雑誌『優駿』を愛読し、
そしてゲームでは、『ダビスタ』や『ウイニングポスト』を
好んでプレーしていたからです。
けれど、馬の名前をしらなくても楽しめるだろうエッセイです。
つよい一人称で語られるすべてが興味深い。
「バーニー・カーリー」さんだとか、
ネット時代の今でも、検索してなんとかイギリスの記事をみつける程度で、
日本語では引っかからない。
そんなネタをネットのない時代に仕入れ、
文章に残している高橋源一郎さんの海外競馬事情への深さみたいなのが伺い知れる。
といっても、付け焼刃とまではいかずとも、
その当時、熱狂的に摂取した知識や情報であることが、
あとがきでふれられていました。
その頃、本業の小説をかきたくなくてこういうエッセイを書いたそうですが、
文章の巧みさや面白さは抜群です。
海外の小説の翻訳文的な文体でもあるのだけれど、
その完成度は否応なく高い。
当時、世界を驚かせたラムタラやコタシャーン、
コマンダーインチーフやバランシーンなどの名馬たちが
生きいきとしてページ上で呼吸している印象を受けました。
そんな名馬たちだけじゃなしに、
立派な競争成績を残せなかった馬たちについても、
興味深い視点で語られているし、
ギャンブルの読み物として笑えたり、驚いたりするものもあるし、
ホースマンたちの息遣いが感じられもするし、
競馬界という閉じた世界の、でもその広大さが感じられると思います。
高橋源一郎さんの書いたものをきちんと読んだのは、
たぶん今回が初めてでしたが、文章の巧みさといいおもしろさといい、
よい読書時間を頂いた感覚です。
海外小説の翻訳文のような文体ですが、
その完成度は否応なく高いです。
またいつか、高橋源一郎さんの書いたもの、
今度は本業の小説のほうにふれてみたいです。
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ますく555さん
はなじろうさん、ありがとうございます^^
競馬関係の本の読書量は、数多く読んでおられるはなじろうさんに遠く及びません!
源一郎氏の文章を、本の形で読んだのは初めてでした。新聞の人生相談の回答を読んだことがあったり、ツイッターで連投した小説のようなものを読んだことがあったりしましたが、語り口がこんなにうまいんだ、とちょっと驚きもしました。ぜひに、本屋さんで見つけてみてください。 -
はなじろうさん
競馬関係の本はかなり買いあさったけど、高橋源一郎さんの本はなぜか1冊も持ってないです。表紙に見覚えがあるので書店でみかけてはいるんだろうけど、多分仕事が忙しくていっぱいいっぱいだったかも(笑)。今度書店で探してみます。
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ますく555さん
スコッティー・キャメロンさん、ありがとうございます^^
いえいえ、キャメロンさんが買い目を絞って勝負されて見事に勝たれているのには、さすが勝負師のキャメロンさんだ、と思いましたよ!
競争成績に騎手に調子と見ていくと今回の有馬記念はキタサンブラック以外はドングリの背比べに見えていまして、クイーンズリングの脚質と枠が押さえの決め手でした。対抗だったサクラは不利がありましたが、なにより太かったです。
中山競馬場でライブにご覧になってらっしゃるのがうらやましいですー。 -
ますく555さん
じゅりおさん、はじめまして!コメントありがとうございます^^
このエッセイは2013年に復刊したものなんですよー。
「うるぐす」はぼくも見てました^^江川さんと源一郎さんがわちゃわちゃ競馬予想してたんですよね。この本によると、当時、源一郎さんは熱狂的に競馬にのめり込んでいたようで、その後、醒めたとのことです。 -
ますく555さん、おはようございます(^0^)
有馬記念のクイーンズリング押さえお見事でした(^_^)
キタサンブラックの有終の美は格好良かったですね(^_^)
サブちゃんの新曲とまつりも最高でした(^_^) -
スコッティー・キャメロンさんがいいね!と言っています。
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じゅりおさんがいいね!と言っています。
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じゅりおさん
はじめましてm(_ _)m
スポーツうるぐすの競馬コーナー大好きでした。93年は私は中学生です。当時の書物は興味深いです。