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2020/10/07 10:25
ドレフォンについて
今年度もたくさんの新種牡馬の若駒が募集されてますが、中でも個人的に注目している種牡馬が表題のドレフォンです。
ドレフォンの血統表を見ても、明らかサンデー系の繁殖牝馬のためにノーザンが戦略的に仕入れた種牡馬であることは予測されますが、ざっと馬体を見た感じ、なかなか面白そうですね。
特にディープ系の繁殖と互いの欠点を補完し合う遺伝傾向が馬体に現れている気がします。
ディープ系繁殖牝馬が、なかなか配合面でクセがあり難しいイメージがこれまでありました。身体が小さくでたり、それなりのサイズでもトモの容積が小さかったり(大きいからいいというわけでもないが)、どこかひ弱な印象だったり。ルーラーシップが、何とかその弱さを緩和する遺伝を発揮してましたが、ルーラーだと少し緩すぎるケースが多くなってからもまたなかなか別の面で難しいところがありました。(現2歳のワンダフルタウンはそういう意味では少し硬さを感じる筋肉を纏まっているので面白いと思ってます)
モーリスに可能性を感じていましたが、モーリスでさえもディープ系繁殖牝馬の悪い側面を凌駕する遺伝を発揮していないような気がしてます。
その点、このドレフォンは凄い。硬さは若干感じるものの、明らかこれまでのディープ系繁殖牝馬の仔とは傾向が違う。馬体面においてはドレフォンの遺伝がリードしている様子で、そこに装飾するようにディープが現れてる感じ。
このパターンはキセキが該当します。数少ないディープ系繁殖牝馬の成功パターンはディープの馬体的な癖が出ないことが大事。(その観点で現3歳ではヴィクターバローズ、現2歳ではワンダフルタウンが該当します)それと同じ要素を持った産駒をドレフォンが、量産している。
まだまだこれから変わってくるでしょうし、成長パターンが未知数なので、はっきりしたことは言えないのが事実ですが、今のところドレフォンとディープの組み合わせはなかなか期待できるのではないか、と予感しています。