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2018/07/16 20:59
競馬
4月に異動になった。慣れない仕事が続きストレスが溜まっていった。
ストレスからか週末になると身体がいうことをきかなくなり、一日中ベットの上でボーと過ごすことが増えていった。
それでも唯一の趣味である競馬だけは続けていた。競馬は面白い裏切らない。私の数少ないストレス解消法だ。
しかし、まともではなくなっていた私は回らない頭で適当に予想をし、そしてPATで馬券を買った。
「せっかくのG?だから買おう」「せっかく予想したんだから買おう」と大して自信もない以前の私なら絶対買わないであろうレースにも手を出していった。
大して考えていないのだから当然ハズレる。以前の私なら止めてまた来週といったところだが、頭のおかしくなった私はちゃんとした予想もせずに次のレースを買いそして負けていった。
負ければ焦る。冷静さを失った私は「そうだ!次のレースに負けた分の金を賭ければ負けを取り返せるじゃないか」と考えた、いわゆる追い上げである。競馬をはじめてから豆券しか買わなかった私は完全に理性を失っていた。
追い上げは上手くいくこともあった。また、オークスでアーモンドアイの単勝に人生最高額をブチ込んだこともあり今年の負けはほぼ無くなっていた。私の中でこの辺でもう大金を使って馬券を買うのは止めよう、以前のように豆券で楽しもうという思いもあったが、心の悪魔が今年をプラス収支にしようと囁いてきた。どうかしていた私はあっさりと悪魔に屈した。
悪魔に屈した私は負け続けた、中央はもちろん、プラス収支だった佐賀も負けるようになった。中央の最終で負け、佐賀の最終で負け、黒船賞以外買ったこともない高知に手を出し、そして負けた。
その日、私は反省した。「これじゃ、依存症だ」という気持ちと、なにより大好きだった競馬をこの数ヶ月心から楽しめなくなっていたということにようやく気づいた。そして、こういう悲しいことはもう止めようと心から反省した。
それから私は一ヶ月ほど馬券を買うのを止めた。そして最近になり以前のように無理のない趣味の範囲のお金で、好きな馬が出るレース、自信のあるレース、納得する予想ができたレースだけを買うことができた。
今年のこの出来事は自分の中で高い授業料を払って得た教訓だと思い、これからも自分を見失わないように競馬を楽しむつもりである。