2021　日本ダービー5日前

以前に骨折をした影響で、一年に一度、定期検診に通っている
昨日はその受診日だった
スキー場での骨折だったので、
家から60kmも離れている病院だ
そんなわけで、
ドライブがてら、のんびり車を走らせた

国道を南下していくそのルートは、
昔、靴屋のゆかと付き合っていた頃のデートコース
和製ラムタラと言われたフサイチコンコルドが、
ダービーを獲った翌日に、僕らは付き合い出した

その馬券は取れなかったが、
武豊がダービージョッキーになり損ねた話をして、
告白までの緊張を誤魔化していた
そこからどうやって告白に至ったかは、全く覚えていない
思うにぎこちなく、そして唐突に切り出したのだろう

ケーキ屋、パスタ屋、高床のレストラン、たこ焼き屋にラーメン屋、
あしげく通った店達はだいぶ寂れ、
しかし二十数年経った今も、かろうじてその姿を残している

ただ、国道沿いのボウリング場と、その並びにあったスケート場は、すでに無い
無理矢理降りた川原も、今や立派な公園となり、
そこにも僕らの思い出の跡は、もう無い

僕らが付き合っていた3年間で、4頭のダービー馬が出た
JRAのホームページで、当時の成績結果を見ると、
懐かしい名前が並んでいる
そしてそれを眺めていると、
頭の中だけが、過去にタイムスリップしたかのような感覚を覚える
悪くはない感覚だが、あまり長居はしない方がよい気もする

今回出走するメンバーには、
タイムトゥヘヴンの母父アドマイヤベガ、
エフフォーリアの父母父スペシャルウィーク
武豊念願のダービー初制覇からの、
2年連続制覇になった2頭が、
思い出のダービー馬として血を繋いでいる

さて、僕は"恋の思い出馬券"を買うほどロマンチストではない
妻と付き合ってから22頭目のダービー馬を探すとしよう