神社祭り　2023NST賞 前日

8月19・20日は神社のお祭り
昔はたくさんの屋台が並んでいた
僕の子供の頃は境内だけなく、神社沿いの歩道の両側に屋台が隙間なく並び、それは賑わっていた
親父世代の話を聞けば、神社沿いだけでは収まらず、道路を渡った先にも神社脇の道にも屋台が並んでいたという
とうぜん地区以外の子供たちも大挙して押し寄せていた
それが今では
20日はどこかで大きなお祭りがあるらしく、的屋は来ない
19日も平日ならば少しは店も並ぶが、土日にかかればまず来ない（やはり大きなお祭りの方へ行ってしまう）

僕は子供の頃型抜きが好きだった
息子が幼い頃、久しぶりに型抜きの露店に出向いた
すると、おそらくは僕が子供の頃と同じおばちゃん（おばあさん）が、そこにドデンと座っていた
当時はとても厳しく、少しでも抜き残しがあると（ほぼ抜けていると思っていたのだが…）
「はいはい、ここまだのこってるね、ダメダメ」
と、つっけんどんに返された
失敗すればその型抜きが残念賞、ガムとして悔しくかみしめるだけだった
「くそばばぁ！」

ところがどうだ、今は失敗しても、
「そっから好きなのを持っていけ」
と、飴やらガムやらお菓子やらをくれる気前の良さ
しかも出来上がりの審査もぬるい
息子が挑戦中に
「おばちゃんできたよ！」
と別の子から声がかかった
サクッと見た後、
「おぉ、よくできたね」
とおばちゃんＯＫサイン
えっ、もうちょっと難癖つけないの？ちょっとびっくりだった
寂しくなった祭りだが、胡散臭い的屋をよそに型抜き屋は常に盛況だった

今日は社務所上の舞台で日本舞踊などの披露が行われていたが、土日開催だったので的屋はまったく来なかった
我が家の段幕やしめ縄飾りも、少し寂しげに揺れていた