時間的余裕　2023菊花賞19日前

怒られそうだが、凱旋門賞に日本馬馬が破れ、ホッとしている自分がいる
追い続けている者を見ているのが一番楽しい、そんな気持ちは輝ける若人への嫉妬心なのだろうか
それとも、栄光の後に訪れるかもしれない挫折、そこへの恐れなのだろうか
いやいや、ただ単にひねくれ者なのだろう、そうに違いない

さて、凱旋門賞は過日となった
ということは僕の連休も今日で終わり
あぁ、今日が終わってゆく
思えば僕は、余裕を持っていることに幸せを感じているのだと思う

時間的余裕は努力を必要としない
例えば来たるその時に備え、早めに準備をするとする
早めに準備した分、準備を終えた後には余裕の時間ができる
が、これは努力を有する事だ

来たるその時に備えて準備を早めに開始しなかったとする
まだ大丈夫、まだなんとかなる、そんな思考に僕はなる
早めに準備をしなくとも、ここに余裕が発生する
この余裕、先送りするだけなので努力は要らない
そこが魅力的、なのだと思う

努力で得る余裕より、努力をせず得ることのできる余裕
それを魅力と感じるのは、不安が及ぼす不思議な作用
どこかに不安を感じると、その不安を隠すためにナニかが多幸感を与える
僕はよくそんなことを経験している
悪魔のような脳内麻薬が出ているに違いない

あぁ、今日もまた先送りに幸せを感じ、もうそろそろ焦りだす僕が見える
不安から酒を飲み、悪魔はますますその手を伸ばす
ただこんな風に飾りながらも文字にすることで、少しだけ悪魔を遠ざけている気もする

最近、競馬の賭け金も何気に増えている
酒の量もとんと増え、小遣いに余裕がなくなってきている
菊花賞に天皇賞、己をわきまえ、気持ちを新たにしようと思う

いや、マジでがんばろっと…