振るいの先　2025ローズステークス 2日前

※この日記は食用としての馬肉について触れています
苦手な方はここから先はお読みにならない方がよいかもしれません



近年、競走馬の生産は増えている
数日前の日記にそう書いた

牧場を持たない若手馬主が競走馬生産に参入し、
ビジネスとして成立すると考えていて、
経営難にあえいでいた中小牧場にとっては、
彼らが救世主にもなっていると


しかし生産頭数が増えても、
振るいをくぐり抜けて残れる馬の数は変わらない
では、振るいから落ちた馬たちはどこへ行くのか

主な行き先は乗馬だろうが、
毎年7,000頭を超えるサラブレッドが生まれている以上、
すべてを受け入れることは不可能だ
その多くは必然的に食用へと回る
いわば二次利用としての畜産だ

特に3歳未勝利馬が多いという
未出走や未登録の馬、
古馬になってからの馬も当然いる
乗馬を経由して食用に回ることなどは数えきぬほど
繁殖能力を失った馬はもちろん、
繁殖能力のある馬もいる
そのために競市には、食肉業者も来ている

ばん馬もまた同じである
サラブレッドは軽種馬、
ばん馬は重種馬
脂の多いばん馬は食用として値が張る
対してサラブレッドは脂が少なく赤身でさっぱりしているが、
取引価格は安いと聞く

そう、かくして経済は回っている


僕は馬刺しが好きだ
なんたって美味い
ギャンブルを楽しむため、
下手な予想を繰り返し、
時に馬刺しを酒の肴にして勝ち馬を、
思い描く