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2021/03/11 16:20
ブラヴァスという馬
大魔神佐々木の馬。母はヴィルシーナ、叔父は5歳秋にジャパンCを制したシュヴァルグラン。ヌレイエフの濃いめのクロスがあるキンカメ産駒という点で、有名どころではミッキーロケットが1番近い血統。シュヴァルグラン、ミッキーロケットと言うと2200〜3200向きのステイヤー寄りのクラシックディスタンス血統にも思えるが、この馬はグレイソヴリンが入ってない分、中距離適性が高く、重厚さもそれらほどなく、加速力もある程度あって(それでもやや持続力が優れたタイプだが)スピード寄り。金鯱賞というスローからのロングスパート勝負への適性は新潟記念の内容から見てもかなり高いはず
デアリングタクト 1.3倍
グローリーヴェイズ 4倍
ポタジェとブラヴァスが10倍前後
本当にこの人気でいいのか?私見ではデアリングタクト、グローリーヴェイズ、ほぼ差がなくブラヴァスが妥当と思うのだが…。
ブラヴァスの昨年の5走を振り返ると、
但馬S1着 強敵ヒンドゥタイムズを器用さを活かして凌ぎ切る。この馬の持続力とテンの速さを上手く使えた好レース。
新潟大賞典4着 前内有利のトラックバイアスなのに馬順を下げてポケットをトーセンスーリヤに譲りあっさり勝たれ、逃げ馬アトミックホースを捉えられず更にプレシャスブルーにも外から僅かに交わされての4走。しかしこれは折角の好スタートを活かさずトーセンスーリヤに良いとこを取られ、直線残り350m地点まで壁だったのとその後終始左片手追い+ムチ使用により右斜めへ走らせたことが4着に負けた原因で、柴山騎手にはこう言っちゃ悪いがもう少しまともに両手追いも使うような騎手なら2着は取れていた内容。そもそもトーセンスーリヤより先にポケット入ってれば間違いなくこの馬が勝ってただろう。
七夕賞2着 不良の特殊馬場でほとんどの馬が外に行く中3U+B74コーナーでクレッシェンドラヴが適度な内目を突くショートカットで出し抜かれての2着。ここでもヒンドゥタイムズを凌いでいるしコースロスの差でクレッシェンドに負けただけなので十分強い内容。
新潟記念1着 外差し馬場と差し追込馬が多いメンバー構成を考慮してかジナンボーは早めに先頭を奪い直線では中から外目を選んで粘り込むところを差し切る。前二走のように出し抜けを食らいそうになったが実力でねじ伏せた内容。
チャレンジC2着 外枠からかかるのを嫌がったのかライバルのレイパパレは2番手を行くのに5番手に押さえる。馬はやや行きたがっていたがそれでも押さえる。レイパパレが3・4コーナーでインを突いてコーナーワークで抜け出し、ブラヴァスは外、外を回して直線追い出したが、スローだった為、捕まえるのはもはや不可能な差だった。レイパパレは最後一杯になっていてブラヴァスは脚を余して1馬身半負けたがこれはもう馬が気の毒過ぎる。普通にレイパパレマークしてればまず負けていないのは明白。
昨年の5つのレース全てどれもがまったく力負けしていないのだ。
持続力に優れた馬に多いパターン=あまりスパッと切れないから勝ちきれなかったり勝負所で置かれきみになる。だから単勝人気しにくいところがあるのは分かるがこれだけ実力を出し切れていないならやはり今が買いなのだと思う。