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2014/03/17 22:07
…その2
僕がプーチン氏なら引きますね。
クリミアの大衆は支持してくれている、介入による安定と真の支持は我にあり、真の勝者は我々である、です。撤退により、明らかにロシアの権益は強化されることになりそうです。
逆にこれ以上のパトロン不在での国際的孤立に、ロシアは持ちこたえられますまい。
現代の軍略家グレイの唱える17位相からは、これ以上の進軍?進駐は明らかに無理筋です。
プーチン氏は助け船を求めているとみます。
溺れかけのプーチン氏に藁を縄を炭素繊維複合材のチェーンをさしのべられるのは、G7ではもはや唯一日本のみ。北朝鮮問題?北方領土?サハリン1・2・3で協働・協議過程にある両国関係ならでは、G6とロシアとをつなぐ懸け橋になりえます。反対にこじらせ泥沼化し先のクリミア戦争での大敗のごときクリミアでの勢力弱体化をもたらすことになれば、ロシアが代償とする矛先はズバリ北方、我が国にとって1809年以来の最大の懸案の復活ということになりかねません。
パトロンは欧米?IMF・世銀からの拠出金500億超ドル。
国際法規に依拠した、ロシアへの横流し、ウクライナ?クリミアへの再分配、ロシアへのクリミアの一部の租借権の拡大、ロシア?クリミア東部への架橋建設などが具体案の遡上に上がってくるのではないでしょうか。
これらクリミアへのロシア権益の強化の引き替えとして、アフガニスタン・イラクほか中東へのパワーバランスを縮小せざるをえなくなったアメリカになりかわっての、日本を含む分担・拠出強化。日本にとっては集団的自衛権行使へ向けての重要な一里塚となりそうで、事実上日本国憲法第9条第2項は、かの仮想敵国や○×・▲□の軍事行動に対してではなく、東欧?中東情勢安定化のため、棄憲されることになるやもしれません。
もしこの筋をシリア紛争ぼっ発あたりから描いていたんだとすれば(チェニジアに端を発する一連のアラブ民主化の動きから遡って描いていればなおすごい)、今回のロシアのクリミア進駐は、ウクライナの専制化打破?民主化のカウンターであったにもかかわらず、結果的に引き摺りこまれてのもの、軍事支援・発言力にものをいわせることがあっても、国際貢献という意味ではさっぱりだった、いわば口だけのロシア(そして日本)を、アメリカが力ずくで引っ張りだそうとしている、その過程にあるというのが真相なのでしょうか?
だとすれば、「もはや大国ではない」「世界の警察の看板は下ろさざるを得ない」「TPP妥結の真の目的はアメリカの雇用確保・経済再生」とほうぼうで泣きまくり、その煮え切らない態度でシリア化学兵器問題の解決を二転三転させ続けたオバマ氏の一連の行動・発言はすべてタヌキおやじのそれ、すばらしいブービートラップだったことになりますが、さてその真贋やいかに…。
もし当初からそう描いていたとしても、果たしてそう調子よくことが運びますかどうか…、予断は全く許せないところですが。
ここら見切っての、今回の選挙結果も読み切っての、さきの日記でした