手紙 神野美伽
もしも僕が死んだなら
君をひとり残したら
悲しいけれど 少しずつ
忘れていいよ 僕のこと
庭の朝顔咲く頃は
涙もきっと 涸れるだろう
たまには街にお洒落して
きれいになって 出かけなよ
好きな人が出来たなら
僕に遠慮はいらないよ
思い出なんか 引きずらず
やさしくされて いいからね
雲の上で母さんに
君のことを伝えるよ
泣かせた事も あるけれど
倖せだったと 伝えるよ
もう一度 君に 逢えるなら
もう一度 君と 暮らせたら
悲しいけれど 少しずつ
忘れて いいよ 僕のこと
忘れて いいよ 僕のこと