【札幌２歳Ｓ】 1)関西馬が中心も、侮れ

【札幌２歳Ｓ】
1)関西馬が中心も、侮れない地方勢
過去10年では、関西馬が【6.9.4.56】(勝率8.0％、連対率20.0％、複勝率25.3％)で、関東馬【3.0.4.42】(同6.1％、同6.1％、同14.3％)。連対馬の数は関西馬15頭、関東馬3頭と圧倒的な差が出ている。そして侮れないのが地方勢【1.1.2.3】(同14.3％、同28.6％、同57.1％)。計7頭が出走して4頭が3着以内に好走。前走でJRAのレースに遠征して連対を果たしていれば、要注意だ。

2)1番人気は芝1800m経験の有無をチェック!
人気別成績は、1番人気【4.2.2.2】で複勝率80.0％。この数字だけでもまずまず信頼できるが、芝1800m経験がある同人気は【4.2.0.0】と連対率100.0％。逆に芝1800m経験がない同人気は【0.0.2.2】で3着までとなっている。3着以内馬30頭のうち26頭は6番人気以内。10番人気以下で3着以内に好走したのはわずか2頭で、無理な穴狙いはしないほうがいい。

3)前走オープン特別連対馬に注目
前走クラス別成績はオープン特別組が【4.3.6.24】で、勝率10.8％、連対率18.9％、複勝率35.1％と優秀。レース別に見ると、コスモス賞組【2.3.2.15】、クローバー賞組【2.0.4.9】となっている。特に前走連対馬に限ると【4.3.5.12】で、複勝率50.0％をマーク。昨年は2着ゴールドシップが前走コスモス賞1着、3着マイネルロブストが前走クローバー賞1着だった。

4)新馬組より未勝利組が狙い目
新馬組は【2.5.2.49】で、勝率3.4％、連対率12.1％、複勝率15.5％。2、3着には好走するが、優勝したのは02年サクラプレジデント(2番人気)と08年ロジユニヴァース(1番人気)。2頭はともに札幌2歳Sで2番人気以内に支持され、翌年のクラシックで連対を果たした。よほどのポテンシャルがないと、新馬戦から優勝するのは難しい。未勝利組は【4.2.1.24】で、勝率12.9％、連対率19.4％、複勝率22.6％。勝ち馬は新馬組の倍。連対率、複勝率を見ても、未勝利組のほうが優秀である。


【小倉２歳Ｓ】
1)上位人気を中心に
過去10年、1番人気は【2.1.3.4】で連対率30.0％は物足りないが、複勝率なら60.0％と上々。2ー5番人気もそれぞれ複勝率は40ー50％を記録しており、5番人気以内の合計は【9.7.7.27】連対率32.0％、複勝率46.0％。勝ち馬10頭中9頭が5番人気以内など、好走馬は人気馬が中心だ。3連単は導入後7回で58580円が最高(08年、3→8→1人気)。

2)牝馬優勢
牡馬は【3.7.4.63】、牝馬は【7.3.6.53】で牝馬優勢。連対率(牡馬13.0％、牝馬14.5％)にはあまり差がないものの、勝率は牡馬3.9％、牝馬10.1％。複勝率も牡馬18.2％、牝馬23.2％と差がついている。また、牝馬が馬券に絡めなかったのは過去10年で一昨年の1回のみ。

3)外枠優勢
枠番別では7枠が【4.3.1.11】連対率36.8％の好成績で、2頭以上の勝ち馬を出している枠は7枠のみ。3年連続連対中で、昨年は1、2着を独占した。連対率では8枠が【1.3.2.16】18.2％で2位になり、外枠優勢の傾向にある。ただ、複勝率では1枠が【1.1.2.9】で30.8％を記録し、7枠42.1％に次ぐ成績を収めている。

4)フェニックス賞好走馬が安定
前走クラス別では新馬が【1.5.2.40】と勝ち切れず、連対率は12.5％。未勝利組が【6.2.3.38】連対率16.3％で、新馬組や、オープン特別組【3.3.4.30】同15.0％を上回る。ただ、オープン特別でもフェニックス賞に限定すると【3.2.3.16】連対率20.8％。さらにフェニックス賞1ー2着馬は【3.2.1.5】同45.5％と安定している。フェニックス賞3着馬も【0.0.2.2】と3着2回、4着以下からの巻き返しはない。

By JRA-VAN様