【ローズＳ】1)中位人気まで幅広く注意

【ローズＳ】
1)中位人気まで幅広く注意
過去10年、1番人気は【4.2.1.3】と安定した成績で連対率60.0％。ほかに2番人気と5番人気がともに【2.1.2.5】で連対率30.0％を記録する。その他は10番人気まで幅広く好走馬が出ており、9番人気(2着1回)以外はいずれも好走2頭ずつで複勝率20.0％。11番人気以下は合計【0.0.0.48】と好走がない。

2)馬体重ふた桁増減でも好走可能
馬体重の増減を見ると、増減がひと桁だった馬は【8.5.6.67】で連対率15.1％。ふた桁減は【1.1.2.15】同10.5％、ふた桁増は【1.4.2.36】で同11.6％。連対率ではひと桁増減の馬がやや優勢なものの、ふた桁増減の馬も合わせて【2.5.4.51】と3着以内30頭中11頭。特に2ー3着候補と考えていた馬を、馬体重の大幅な増減を見て割り引くのは危険だ。

3)追い込みは決まりづらい
阪神芝外1800mで行われた過去5回の3コーナー通過順を見ると、7番手以内だった馬は【5.2.4.33】連対率15.9％に対し、8番手以下は【0.3.1.28】連対率9.4％。直線が長く坂もあるコースながら追い込みは決まりづらい。3コーナー5ー7番手あたりが【3.2.2.16】連対率21.7％と好走馬も多く、先行馬の直後あたりで立ち回れそうな馬が特に注目だ。

4)オークス組中心も……
過去10年の前走レース別では、オークス組の好走が非常に多く【7.4.3.33】連対率23.4％。ただ、前走オークス優勝馬は【0.0.0.5】で、1番人気の着外3頭もオークス馬だった。前走オークス10着以下も【0.1.1.11】と苦戦傾向だが、ひと桁着順にさえ収めていれば勝ち馬より2着以下の方が良い。ほかに前走クイーンS組(本年は登録なし)が【0.3.1.3】同42.9％の好成績で、連対馬を2頭以上出しているレースはこの2レースのみ。

【セントライト記念】
新潟で行われた02年を除く過去10年のデータを参考にする。

1)1ー4番人気の好走率が高め
1番人気の成績は【2.2.1.4】で連対率44.4％、複勝率55.6％で連対率は高い印象。ただ、近3年は連対がない。2番人気は【1.2.1.5】、3番人気は【1.2.0.6】、4番人気は【1.2.1.5】でいずれも連対率33.3％。1ー4番人気までの好走率はそこそこ高い。以下、6、8、9、12番人気で優勝馬が1頭ずつ。2着は9番人気以下がなく、伏兵馬が来るときは頭で来る。その他の二けた人気馬は14番人気の3着が一度だけ。大穴馬の台頭はあまり期待できない。

2)日本ダービーとラジオNIKKEI賞組が主力
前走日本ダービー【2.3.2.13】組とラジオNIKKEI賞【3.0.3.12】組が主力となる一戦。ダービーでの着順はあまり気にする必要がなく、掲示板に乗っていても信頼はできない。二けた着順を含んだ6着以下からの巻き返しも十分ある。ラジオNIKKEI賞組は連対馬のみ狙える。その他では札幌記念、新潟記念組からも好走馬がいる。05年は京王杯2歳S以来の休み明けだったキングストレイルが好走。とにかく前走重賞組が強い。

3)前走1000万クラス出走馬を狙うならば2200m組
前走オープン特別組は【0.0.0.13】で壊滅状態。1600万組は【0.1.0.1】でサンプル数が少ない。1000万組は【1.4.2.38】で勝率2.2％、連対率11.1％、複勝率15.6％で好走率は高くない。中でも前走1800m以下では連対がなく割引が必要。2000m組は【0.2.0.15】、2200m組は【1.1.1.8】となっており、好走率は2200m組の方が高い。

4)サンデーサイレンス系が強い
血統の傾向としてはサンデーサイレンス系が強い。アグネスタキオン、ステイゴールド、フジキセキ、アドマイヤベガ、ディープインパクトなど好走馬は多数。特に単勝は同系統がほとんど。ブライアンズタイム、タニノギムレット、マヤノトップガン、グラスワンダーなどのロベルト系はまずまず。ノーザンダンサー系はザグレブ、メジロライアン、カーネギーなどが好走。キングカメハメハなどのミスタープロスペクター系は不振。

By JRA-VAN様