【スプリンターズS(G1)】 1)4歳馬

【スプリンターズS(G1)】
1)4歳馬が活躍、5歳馬は2着が多い
過去10年の年齢別成績は4歳馬が【4.1.5.16】で中心。勝率15.4％、連対率19.2％、複勝率38.5％は年齢別で最も優秀な数字である。過去4勝はトップで02年ビリーヴ、03年デュランダル、08年スリープレスナイト、11年カレンチャンが制している。また、4歳馬好走の際は複数で来るのが特徴。02年3着ショウナンカンプ、03年3着アドマイヤマックス、08年3着ビービーガルダン。11年は2着パドトロワ、3着エーシンウ゛ァーゴウと上位を独占した。

5歳馬は【1.6.2.33】で勝率2.4％、連対率16.7％、複勝率21.4％。勝ったのは09年のローレルゲレイロのみ。2着が多く、連対馬をみると06年10番人気のメイショウボーラーを除いてすべて1、2番人気馬だった。

2)1番人気堅調もここ3年は圏外
1番人気は【4.2.0.4】。4勝、2着2回は一見すると堅調といえる成績。しかし、近3年は09年アルティマトゥーレ(5着)、10年グリーンバーディー(7着)、11年ロケットマン(4着)とすべて人気を裏切る結果となっている。

2番人気は【0.4.2.4】で未勝利。近2年は10年ワンカラット(5着)、11年ダッシャーゴーゴー(11着)と1番人気の不振とともに波乱傾向に拍車をかけている。3番人気は【2.2.1.5】で07年のアストンマーチャン、11年のカレンチャンと2勝を挙げている。

3)7枠の馬が好結果
枠順別の成績では、7枠の馬が【4.2.3.10】。勝率21.1％、連対率31.6％、複勝率47.4％で連対率、複勝率は他の枠の倍以上の好成績を挙げている。また、7枠の1番人気馬は、05年サイレントウィットネス、06年テイクオーバーターゲット、08年スリープレスナイトと3戦3勝。6ー10番人気の馬も【1.0.2.3】と半数が複勝圏内に入っており、人気にかかわらず要注意の存在だ。

一方、8枠は【0.1.1.18】で不振。02年3着ショウナンカンプ(2番人気)、08年2着キンシャサノキセキ(2番人気)が馬券に絡んだだけ。同じ外枠でも7枠と8枠では対照的な結果に。

4)逃げ馬の一発に警戒
過去10年の脚質別成績をみると、逃げ【4.0.1.5】、先行【4.6.3.22】、差し【1.2.2.63】、追い込み【1.2.4.33】。前に行った馬が断然に優位であることがわかる。特に逃げ馬の4勝は目を引く数字。04年のカルストンライトオ(5番人気)、06年のテイクオーバーターゲット(1番人気)、07年のアストンマーチャン(3番人気)、09年のローレルゲレイロ(6番人気)と粘り切るケースが多い。ちなみに不良馬場で行われた過去2回(04年、07年)はどちらも逃げ切り勝ち。馬場が極端に悪くなるようなら、逃げ馬の一発に要注意だ。

先行馬は勝率11.4％、連対率28.6％、複勝率37.1％。近2年は10年1着ウルトラファンタジー(10番人気)、11年2着パドトロワ(9番人気)、3着エーシンヴァーゴウ(7番人気)と続けて穴をあけている。


By JRA-VAN様