【アルテミスＳ】 東京競馬場・芝1600

【アルテミスＳ】
東京競馬場・芝1600mを舞台に行われる2歳牝馬限定の新設重賞。昨年までは赤松賞が11月中旬に、同じ東京競馬場の芝1600mで2歳牝馬限定の500万特別として行われおり、このレースを重賞に格上げし、施行時期を1週繰り上げた形で行われる。また、従来から関西(京都競馬場)ではファンタジーSが阪神ジュベナイルフィリーズへ向けた前哨戦として行われているが、本競走は関東圏におけるステップレースとしての位置づけになる。

その赤松賞からは、09年の優勝馬アパパネが次走で阪神ジュベナイルフィリーズを制覇したほか、08年の優勝馬ダノンベルベールも2着に好走。また、ここ2年の優勝馬・ダンスファンタジアとトーセンベニザクラは阪神ジュベナイルフィリーズこそ着外敗退を喫したものの、いずれも年明けのフェアリーSで重賞制覇を飾るといった活躍を見せている。重賞になったことで、より多くの素質馬、実力馬が駒を進めてくることも予想され、阪神ジュベナイルフィリーズはもちろん、翌春のクラシックへ向けても見逃せない一戦となりそうだ。

新設重賞のため、昨年まで翌週に同じ東京1600mで行われていた2歳牝馬500万条件・赤松賞(02年は中山で代替)、そして京都で昨年まではこの週の施行だった2歳牝馬のG3・ファンタジーSの傾向などを参考にする。

1)上位人気が安定
赤松賞では1番人気が【3.2.3.2】、2番人気が【1.3.3.3】。やや2ー3着が多いものの、複勝率はそれぞれ80.0％、70.0％。5番人気以内が【7.9.7.27】と3着以内30頭中23頭を占めていた。一方、ファンタジーSは1、2番人気とも【2.1.2.5】とひと息。ただ、こちらも5番人気以内が【7.9.8.26】で3着以内30頭中24頭。両レースとも人気薄の出番はさほど多くない。

2)勝ち馬は外枠中心
赤松賞が東京芝1600mで行われた過去9年では、8枠が3勝、6、7枠が各2勝で、勝率10％を超えるのはこの6ー8枠のみ。その他では3枠【0.3.0.9】、4枠【1.0.3.10】でともに複勝率は25％以上。勝ち馬候補は外枠中心、2ー3着には3ー4枠も注意が必要になる。1ー2枠は合わせて【1.1.1.20】と今ひとつ。

3)500万条件馬なら前走新馬・未勝利優勝馬
赤松賞過去10年では、前走オープン・重賞出走馬が【3.0.3.14】連対率15.0％、500万出走馬が【3.2.3.29】同13.5％に対し、新馬・未勝利組が【4.8.3.45】同20.0％と、新馬・未勝利組が優勢だった。また、オープン馬の出走があるファンタジーSでは、前走オープン・重賞組が【5.4.5.38】連対率17.3％と優位。ただ、500万組【2.4.2.46】同11.1％、新馬・未勝利組【3.2.3.26】同14.7％と、この両者ではやはり新馬・未勝利組が上。オープン馬への注目は欠かせないものの、500万条件馬なら前走で新馬・未勝利を勝ち上がった馬が良い。

4)北村宏、内田博騎手に注目
07年以降の2歳・東京芝1600m戦における騎手成績では、北村宏司騎手が【9.5.13.40】で連対率20.9％、複勝率40.3％。続いて内田博幸騎手が【9.5.10.23】連対率29.8％、複勝率51.1％と、ともに特に複勝率の高さが目立つ。以下7勝で蛯名、田中勝、後藤騎手の3名。関西所属では福永騎手が【5.3.0.12】連対率40.0％。種牡馬はシンボリクリスエス10勝、キングカメハメハ8勝、ディープインパクトとネオユニヴァースが5勝の順。

By JRA-VAN様

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