【オークス(G1)】 1)順当か波乱か、

【オークス(G1)】
1)順当か波乱か、両極端な傾向に
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【3.1.1.5】。09年ブエナビスタら最多の3勝をあげるも、複勝率は50％とやや低め。昨年のデニムアンドルビーは3着だった。2番人気馬は【0.3.1.6】で未勝利。一昨年2着のヴィルシーナらが該当している。以下、3・5番人気馬が各2勝、4・6・7・9番人気馬が1勝ずつ。なかでも5番人気馬は【2.2.1.5】で、07年ローブデコルテらが勝利。連対率40％・複勝率50％はトップタイと優秀だ。昨年は9番人気メイショウマンボが優勝。

2ケタ人気馬で3着以内に入ったのは08年2着のエフティマイア(13番人気)のみ。しかし、馬連での万馬券は昨年をはじめ4回。一方、ブエナビスタ、レッドディザイアの1・2番人気で決まった09年のような堅い決着もある。順当か波乱か、両極端な傾向となっている。

2)栗東所属馬が断然優勢
出走馬の所属別成績は、美浦所属馬が【2.3.4.71】。10年に同着優勝を果たしたアパパネ、サンテミリオンの2勝で、勝率2.5％・連対率6.3％・複勝率11.3％。昨年はエバーブロッサムが2着に入っており、近4年は毎年1頭は3着以内馬が出ている。

対して、栗東所属馬は【9.6.6.78】。一昨年のジェンティルドンナら9勝をあげ、同9.1％・同15.2％・同21.2％。複勝率では美浦所属馬の倍近い数字を残している。これら関西馬で、オークスで上位5番人気以内に支持だれた馬は【6.6.4.15】。連対率38.7％、複勝率51.6％と非常に優秀だ。

3)桜花賞4着以内の馬が好成績
前走レース別成績は、出走数が一番多い桜花賞組が【8.6.5.59】。昨年のメイショウマンボらダントツの8勝をあげており、勝率・連対率・複勝率ともにトップだ。この組からは毎年1頭は3着以内馬が出ている。

桜花賞が現在の外回りコースで行われるようになった07年以降に限れば【6.3.3.45】。このうち前走の桜花賞で4着以内だった馬は【4.3.3.13】で、複勝率43.5％と優秀だ。それに対し、5着以下だった馬は【2.0.0.32】。08年優勝トールポピー(桜花賞8着)、昨年優勝のメイショウマンボ(桜花賞10着)はともにG2以上での勝ち星があった。

4)近4年はフローラS組から好走馬
トライアルのフローラS組が【1.3.4.30】。10年サンテミリオンの1勝のみだが、複勝率では桜花賞組に迫る21.1％。近4年は毎年1頭は3着以内馬を出しており、昨年は2着エバーブロッサム・3着デニムアンドルビーが該当。この組の前走着順別成績は、前走1着馬が【1.1.2.6】で複勝率40％、前走2着馬が【0.1.2.6】で複勝率33.3％。前走3着以下は【0.1.0.18】で、11年2着ピュアブリーゼ(フローラS3着)のみだ。フローラS組は前走連対馬が条件だ。

その他の組ではスイートピーS組が【1.0.1.28】、忘れな草賞組は【1.0.0.10】。前者は06年カワカミプリンセス。後者は11年エリンコートがそれぞれ優勝している。カワカミプリンセスはデビューから3連勝、エリンコートは2走前に芝1800m、前走芝2000mの忘れな草で連勝を果たしていた。

By JRA-VAN様

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