Drosselmeyer、結局BCクラシックを最後に引退　追い込み馬が逃げた!?

今年のBCクラシックを人気薄で勝ったDrosselmeyerの引退が18日に発表された。馬主が所有し、父Distorted Humorも繋養されている大手牧場ウィンスターファームで種牡馬入りし、初年度の種付け料は17500ドル。来週のクラークHに出走して年度代表馬を狙う話はなんだったんだろう？　あのレースはBCクラシックで1番人気だった(5着)Flat Outなども出走予定で、なかなかの注目カードだったんだけど。そいつが出てきたから逃げたんだったりして。

Drosselmeyerは通算成績16戦5勝、重賞は2勝のみだが、それをベルモントSとBCクラシックという大一番でやってのけた。ただし、負けたレースも大負けは少なく、2着5回3着2回。人気薄でG1を勝ったのでムラ駆けっぽい印象だが、むしろ取りこぼしが多いタイプだった。あと、M.スミス騎手が乗ったときは2戦2勝で、その2勝が上記のG1。ずっと乗ってもらってたらもっと勝ってたんじゃね？

なお、ベルモントSとBCクラシックを勝ったのはA.P. Indy以来の史上2頭目。アメリカ三冠に範囲を広げても7頭目で、その中にはA.P. IndyのほかUnbridled、サンデーサイレンス、Curlinが含まれる。こうやって書くとすげえ強そうに見えるから不思議！

血統的には母がG1を2勝で、半姉が準重賞勝ちのほかG1で3着になっている。父が今年リーディングサイアー確実のDistorted Humorだから、それなりに人気は出そう。種牡馬として成功しやすいフォーティナイナー系なので、当然将来的に一流種牡馬になる可能性は十分にあるはず。血統内にA.P. IndyとStorm Catがない(その父はいる)ので、わりとつけやすいんじゃないかな。