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2011/11/20 22:31

【本日のマイナー血統】マームード→コホーズ系の末裔がアメリカの一般戦に勝利

19日にチャーチルダウンズ競馬場で行われた一般戦(3歳以上、芝8ハロン、12頭立て)で6番人気のRed All Over(せん3)が逃げ馬をマークする2番手から直線抜け出して勝利。2着に11番人気の逃げ馬が粘って波乱となった。

Red All OverはMahmoudを5代父にもつ血統。そのMarmoudは1936年の英ダービー勝ち馬。アメリカで種牡馬となり、数々の活躍馬を出して父系を広めたが、この馬の重要性は牝馬Almahmoudの父となったことで、Almahmoudは傑出した3頭の繁殖牝馬を生んでいる。Cosmahサンデーサイレンスの父であるHaloの母に、Bubbling BeautySea-Birdの血をつないだArctic Ternの母に、そして極めつけはNatalmaで、20世紀の大種牡馬Northern Dancerの母となった。そのほかのMahmoud産駒では、活躍馬の1頭Majidehが1950年代の名馬Gallant Manの母となっている。

このように現代の競馬に多大な影響を与えたMahmoudだけど、父系のほうはアメリカで成功したものの次第に勢力を失い、いまはThe Axe、そして今回取り上げた勝ち馬の属するCohoesの系統がわずかに残っている程度のようだ。このほかMount Marcyの子孫が突然変異で毛色がクリーム色の月毛になり、現在は乗馬用種牡馬として需要があるらしい。

勝ち馬の父のHome AT Lastは米G1スーパーダービー勝ち馬で、当時すでにCohoes系最後の希望という感じだったが、産駒は重賞勝ち馬ゼロと大失敗で、すでに種牡馬は引退しているようだ。一応の後継として、Valiant Kingという下級競走ばかり9勝の馬がニュージャージー州で無料で種牡馬をやっているが、どう考えても消え行く運命。今回の勝ち馬もせん馬だから子孫を残せないしね。おそらくこれでCohoes系は終焉を迎えることになりそう。

ちなみにHome AT Lastの父Quadraticは、東京コースを得意としてメトロポリタンS連覇という微妙な記録を残したケンタッキーパイクの父でもある。細かすぎて伝わらねえ。

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