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2011/11/24 20:18
【本日のマイナー血統】アルゼンチンで存続したアリシドン系産駒がアメリカで勝利
11月22日にマウンテニア競馬場で行われた一般戦(3歳以上、ダート5.5ハロン、8頭立て)で、1番人気のCecilsluckymistake(せん5)が直線で逃げ馬をクビ差かわして人気に応える。
Cecilsluckymistakeは5代父にAlycidonを持つ血統。Alycidonは長距離が重要だった時代に活躍した名うてのステイヤー。産駒にも抜群のスタミナを伝えたが、種付け嫌いでも有名だった。それでも1955年には英愛リーディングサイアーになっていて、ウォーエンブレムをスケールアップした感じかな?
日本ではAlycidonの孫リマンドが3頭のクラシック勝ち馬などを出して成功。母の父としてはメジロマックイーン、メジロデュレンの兄弟やアグネスフローラといったチャンピオンホースを出している。マックは三冠馬オルフェーヴルとドリームジャーニーの母の父、フローラはアグネスタキオンの母でもあるので、Alycidon系の日本の馬産への影響は少なからぬものがあるのだ。
そのAlycidon産駒のLacydonは現在の重賞で入着がある程度の平凡な馬だったが、輸出されたアルゼンチンで名馬Cipayoを出して成功。さらにCipayoはアルゼンチンのリーディングサイアーを3回獲得し、国内で勢力を築いた。その産駒で勝ち馬の祖父のFizcarraldoもリーディング上位常連で、他の勢力に押されながらも血をつないできた。Fizcarraldo産駒で勝ち馬の父のSeattle Fitzは米重賞を3勝。アメリカのケンタッキー州で種牡馬入りしたが、2011年からはアルゼンチンに移動して種牡馬生活を続けているようだ。
日本はもとより、世界的にAlycidonの血統はすでに消滅し、存続するかどうかはSeattle Fitzの活躍次第のところが決して小さくない。ぜひとも結果を出してほしいところだけど、さてどうなりますか。
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