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2011/12/20 22:12
シアトルスルーを経由しないボールドルーラー系産駒が一般戦で勝利
12月17日のホーソン競馬場で行われた一般戦(3歳以上牝馬、ダート6ハロン、7頭立て)で3番人気のPretty Champ(牝4)が逃げきって約9カ月ぶりの勝利。これで通算10戦4勝だが、ホーソン競馬場では6戦4勝2着1回と相性がいい。
http://www.equineline.com/Free-5X-Pedigree.cfm?page_state=ORDER_AND_CONFIRM&reference_number=8064631®istry=T&horse_name=Pretty+Champ&ASCID=1443262
Pretty Champは4代父がBold Ruler。Secretariatなどの名馬を出して6年連続北米リーディングサイアーになるなど、Northern Dancerが出るまでのアメリカ競馬を支えた大種牡馬だ。ただ、現在はSeattle Slew→A.P. Indyと経るラインにほぼ収斂されていて、それ以外に現存するラインは非常に少なくなった。
そのうちのひとつがこの勝ち馬のDewan系で、DewanはブルックリンHなど当時の大レースをいくつか勝った一流馬。その後継種牡馬なったのはG3を1勝だけのGlittermanで、種牡馬としては6?8ハロンのG3を4勝した勝ち馬の父のChampaliが代表産駒のようだ。そのChampaliは2005年から種牡馬となり、そこそこ種付け頭数が集まっていたが、2010年の種付けシーズン後にサウジアラビアに輸出されている。その段階では3世代走ってステークスウィナーを6頭出したが重賞勝ち馬はいないようだ。
Glitterman産駒の種牡馬がわずかに残っているけど今後には期待薄で、Dewan系がアメリカで存続するかはChampaliが残した産駒の活躍次第。父、祖父と小粒だっただけに、あまり大きな望みはかけられず、Dewan系消滅のリミットは刻一刻と近づいているといえるだろう。